

開催にあたって
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| 昨年から今年にかけて、日本のモノづくりを根底から揺るがす出来事が多発している。一つ目は、言うまでもなく、東日本大震災である。震災から半年経った現在でも、未だに震災前の水準には復旧していないところも多い。日本各地のモノづくりの現場も、直接あるいは間接的に大きな影響を被り、モノづくりに臨む考え方をも大きく変えざるを得ない状況をもたらした。二つ目は、今まで経験したことのないレベルでの円高。海外へ出かける観光客は喜んでいるが、輸出などは危機的状況に置かれ、企業のグローバル化をますます進行させている。三つ目は、計装制御システムをねらったコンピュータワームの出現である。昨年7月に発見されたStuxnetは、国内でも感染が報告され、計装制御システムに対するサイバー攻撃への危機対策が求められている。 日本の技術者は、このようなさまざまな危機を乗り越えて、新しい日本のモノづくりを考えていかなければならない。計装制御技術は製造技術をその根底において支えており、危機時の対応においても、中心的役割を果たす技術を提供できるはずである。その認識のもと、企画委員一同、知恵を絞って今回のプログラムを編成した。 初日は、まず、震災を取り上げた。基調講演の後、震災の実際の経験談を聞き、その後、パネルディスカッションにおいて計装制御技術者は震災から何を学び、今後、何をしなければならないのかを明らかとしたい。また、午後には、避けることの出来ないグローバル化を取り上げた。日本で活躍する海外のエンジニアと、海外で活躍する日本のエンジニアの双方からの講演を通じて、日本と海外との違いや日本の強みを明らかとしたい。 二日目は、計装制御システムを対象としたセキュリティの脅威を取り上げた。急速に変化している情報セキュリティについて、その脅威の現状と対策、今後の計装制御システムのあり方を整理したい。 三日目は、最新の計装制御関連技術を、その使用目的から考えて整理し紹介する。計装制御システムを更新する際のメリットをまとめた後、無線計装、シミュレーション技術、エネルギーマネージメントについて最新動向を探る。 以上、3日間を通じて、新たな時代を迎えた新しい日本、新しい製造技術、新しい計装制御技術を見つける会議としたい。多くの皆さまの積極的な参加による活発な会議となることをお願いする。 |