プログラム

セッション1

2016年10月26日(水)10:00~13:00

RO法の高性能化・省エネルギーの最前線

1. RO膜高性能化の最前線

  • 基礎解析
  • 基本性能向上
  • 将来技術の動向

木村 将弘 東レ㈱ 地球環境研究所 所長

2. RO膜法における造水コスト低減への取組み

  • 水処理市場の動向
  • 近年に見るRO膜法の取組み
  • RO膜の新技術紹介

越前 将 日東電工㈱ メンブレン事業部 開発部 主事

3. 洗浄と補修によるRO膜の性能回復

  • 膜汚染物質の解析
  • RO膜の洗浄
  • RO膜の補修

川勝 孝博 栗田工業㈱ 開発本部 基盤技術グループ 研究主幹

4. RO法海水淡水化用エネルギー回収システム「DeROs」

  • 国産初の商品化
  • (社)造水促進センターの指導・第三者委員会による性能検証
  • 沖縄離島の実プラント(水道設備)での実証

武田 裕久 ㈱電業社機械製作所 製造本部 技術顧問

房岡 良成 東レ㈱ 水処理事業部門 参事

川勝 孝博 栗田工業㈱ 開発本部 基盤技術グループ 研究主幹

 逆浸透(RO)法は、1960年代初めに米国、60年代後半には日本においても研究が開始された。約半世紀が過ぎ、現在ではRO法は、海水淡水化、かん水淡水化、プロセス水製造や下水再利用などの用途に広く活用されています。
 本セッションではRO法の高性能化と省エネルギーをテーマとして、まず、世界最先端の膜メーカー2社から最新のRO膜・エレメント技術を紹介頂きます。続いて、運転技術として洗浄および膜補修薬品を紹介頂き、最後に海水淡水化RO法の省エネルギーの鍵となる高性能エネルギー回収システムを紹介頂きます。RO法の最先端要素技術の総合的な紹介であり、膜素材の開発者のみならず、プラント設計、運転に係わる全ての方々に有用な情報が得られるものと期待します。
【房岡 良成・川勝 孝博】

セッション2

2016年10月26日(水)14:00~17:00

膜ろ過浄水技術 ~運転実績と将来像~

1. 膜ろ過施設導入ガイドラインの策定~J-Step共同研究の成果から

  • 膜ろ過施設導入ガイドラインの概要
  • 膜ろ過施設の建設費、維持管理費、運転管理方法等の実態
  • 膜ろ過技術を用いた新たな応急給水手法

安積 良晃 公益財団法人水道技術研究センター 浄水技術部 主任研究員

2. 水位差利用による省エネ型膜ろ過水道システム

  • 小規模分散型の膜ろ過浄水場の必要性
  • 小規模膜ろ過浄水場の実態調査結果と考察
  • 水位差利用による膜エネ型膜ろ過水道システムの調査結果と提案

鮫島 正一 (一社)膜分離技術振興協会 膜浄水委員会 委員長

3. 西空知広域水道企業団・西空知浄水場17年間の運用実績

  • 西空知浄水場設備概要
  • 膜ろ過運転状況紹介
  • 設備運用実績(薬品、電力量など)

村田 周和 オルガノ㈱ 機能材料部 次長  ※情報提供:西空知広域水道企業団

4. セラミック膜ろ過技術を用いた小規模浄水供給システム

  • セラミック膜ろ過技術の概要
  • 小規模浄水供給システムのコンセプトおよび処理性
  • 実機への適用例

山家 勝裕 メタウォーター㈱ 海外センター 海外企画部 課長

田村 真紀夫 一般社団法人 膜分離技術振興協会 膜協会ジャーナル 編集長

中塚 修志 ダイセン・メンブレン・システムズ㈱ 技術開発センター 所長

  我国における膜技術の浄水分野への適応は、1991年から実施されたMAC21計画にその端を発します。その後の各プロジェクトの成果もうけて実装置化が進み、平成27年度末には861施設が膜技術を採用するに至ります(JWRC調べ)。
 本セッションでは、最新研究である「しなやかな浄水システムの構築に関する研究」の成果や膜技術を運用する浄水施設への聞き取り調査で得られた情報に基づく発表、有機膜を用いた浄水場の17年にわたる運転実績およびセラミック膜を用いた小規模浄水供給システムの実績など、4件の発表をいただきます。本セミナー参加者にとって、最新研究の成果や運転実績から導かれる膜ろ過浄水技術の姿は間違いなく有益な情報になると期待します。 【田村 真紀夫・中塚 修志】

セッション3

2016年10月27日(木)10:00~13:00

省エネ型MBRの開発動向

1. 新規高集積型MBRモジュールにおける省エネ化

  • MBR省エネルギー化運転に向けた新技術
  • 負荷変動に可能なMBR運転の基礎検討
  • 実証試験に基づく消費電力0.24kWh/㎥達成見込み

古野真介 三菱レイヨン㈱ アクア開発センター メンブレングループ 研究員

2. 改良型PTFE製中空糸膜モジュールによる浸漬型MBRの省エネ化

  • 改良型PTFE製中空糸膜モジュールの特長
  • 実下水を用いた実証実験結果
  • 実証実験結果に基づく省エネ化効果の評価

石川 進  前澤工業㈱ 環境R&D推進室 技術開発センター センター長

3. 高性能浸漬型平膜モジュールによるMBRの省エネルギー化

  • MOLSEP BCシリーズの紹介とその特徴
  • MOLSEP BCシリーズの海外における導入事例
  • 機械的洗浄方法による浸漬型MBRの省エネ化検討

中村 ジョン ダイセン・メンブレン・システムズ㈱ メンブレン営業部 メンブレングループ

4. オゾン水洗浄の適用によるMBRの省エネ化

  • オゾン水でろ過膜を洗浄し、高速ろ過を実現
  • 高速ろ過でろ過膜数を削減してコンパクト化を実現
  • ろ過膜数削減で送風量を低減して省エネを実現

安永 望 三菱電機 ㈱ 先端技術総合研究所 環境システム技術部 水質制御グループ グループマネージャー

糸川 浩紀 日本下水道事業団 技術戦略部 技術開発企画課 課長代理

新井 喜明 ㈱明電舎 水・環境システム事業部 戦略企画部 専任部長

 MBR(膜分離活性汚泥法)の省エネ化の必要性が叫ばれるようになって久しいが、近年の研究開発により、MBRの消費電力は確実に低減されてきています。
 本セッションでは、従来の活性汚泥法による高度処理と同等以下の消費電力の実現を希求した各種「省エネ型MBR」の開発動向を紹介します。まず、膜モジュールの改良を中心に膜洗浄動力の低減を図った新たなMBRとして、三菱レイヨン㈱ 古野氏、前澤工業㈱ 石川氏から、それぞれ実証試験結果を含めた検討の成果をご紹介頂きます。次いで、膜の洗浄方法の改良による省エネ化事例として、ダイセン・メンブレン・システムズ㈱ 中村氏からは担体添加による新たな物理的洗浄方法、三菱電機㈱ 安永氏からはオゾン水を用いたインライン洗浄による新たな薬液洗浄方法を導入したMBRの開発状況をご紹介頂きます。 【糸川 浩紀・新井 喜明】

セッション4

2016年10月27日(木)14:00~17:00

MBRの応用技術 ~水再利用システムの最新動向~

1. TMPおよびTMPジャンプ予測モデルを利用したMBR運転監視と制御

  • TMP長期予測モデル
  • TMPジャンプ予測モデル
  • 省エネ型MBR散気モードの設計

船津 公人 東京大学大学院 工学研究科 化学システム工学専攻 教授

2. 産業排水処理におけるZLD(Zero Liquid Discharge)技術の適用事例

  • MBR,RO,EVの組み合わせで、ZLDによる水回収・利用の管理容易
  • 工場立地地域にもよるが廃水処理コストを飛躍的に削減可
  • 中国排水規制強化に伴う再利用ニーズへの技術対応

竹内 雅人 三菱レイヨン㈱ 豊橋研究所 アクア開発センター 副主任研究員

3. 米国における再生水直接飲料化の動向

  • 直接飲用再利用の市場と発展予測
  • 水処理プロセスと新規開発ターゲット
  • 運用上のリスク評価と管理方法

藤岡 貴浩 長崎大学大学院 工学研究科 国際水環境工学コース 准教授

大熊 那夫紀 一般財団法人 造水促進センター 常務理事

大井 裕亮 ㈱クボタ 膜システム部 技術グループ長

  MBR技術の市場拡大には、省エネ技術の開発に加えて、維持管理性の向上・用途開発が重要です。本セッションでは、MBR技術の特長である自動運転管理を、さらに強固にする技術として、MBR運転時のTMP予測モデルについて統計的手法を用いた方法を開発された船津先生に報告いただきます。また、MBR技術の適用拡大の一つとして、産業排水のZLD(ゼロ・リキッド・ディスチャージ)事例を竹内氏に紹介していただき、藤岡先生には、昨年に引き続き水の再利用展開の最新情報として、米国におけるDPR(直接飲用再利用)の現状と課題を紹介していただきます。これらの議論を通じてMBR技術の市場が水再利用システムに大きく拡がることを期待します。 【大熊 那夫紀・大井 裕亮】

セッション5

2016年10月28日(金)10:00~13:00

多様化するCO2分離膜

1. 天然ガス中のCO2分離に対するゼオライト膜の適用

  • 天然ガス中のCO2分離技術としてのゼオライト膜適用の利点
  • 日本ガイシと共同開発しているDDR型ゼオライト膜プロセスの特徴
  • 天然ガス分離への適用検討例の紹介

藤村 靖 日揮㈱ プロセス技術本部 技術イノベーションセンター 技術研究所長

2. 選択的気体吸着を示す多孔性金属錯体(MOF)の構造設計と応用展開

  • 多孔性金属錯体(MOF)の構造的特徴
  • 選択的ガス認識機能を示す多孔性金属錯体(MOF)の膜等の応用材料展開
  • 多孔性金属錯体(MOF)の選択的ガス認識機能

松田 亮太郎 名古屋大学大学院 工学研究科 教授

3 .カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所の取組みとCO2分離膜研究について

  • カーボンニュートラル
  • CO2分離膜
  • 構造・物性・機能の相関

谷口 育雄 九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 准教授

4. 反応性イオン液体ゲル膜によるCO2分離

  • 反応性イオン液体
  • イオン液体ゲル膜
  • 促進輸送膜による高いCO2分離性能

松山 秀人 神戸大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 先端膜工学センター 教授

都留 稔了 広島大学 大学院工学研究科 物質化学システム専攻 化学工学講座 教授

松方 正彦 早稲田大学 理工学術院 先進理工 応用化学科 教授

  CO2分離は燃焼排ガスからの分離回収(CO2/N2),天然ガスの脱酸(CO2/CH4),石炭複合発電(IGCC)におけるプレコンバッション(CO2/H2)など様々な応用展開が期待されています。それぞれの分離条件(圧力,温度,濃度など)は大きく異なるため,各分離対象に適した分離膜の設計および膜開発が行われ,既にエンジニアリングのステージに入りつつあります。本セッションでは,まず,日揮・藤村氏に,DDRゼオライト膜の開発状況および天然ガス分離への適用例についてご紹介いただきます。名古屋大学・松田先生には,近年大きな注目を浴びているMOFの構造設計,気体吸着分離特性,さらには分離膜への応用についてご講演いただきます。九州大学・谷口先生には,カーボンニュートラル研究所の研究の取り組みと高選択CO2分離膜の開発状況についてご紹介いただきます。神戸大学・松山先生には,イオン液体の設計,ゲル膜の製膜,さらには促進輸送性能についてご講演いただきます。 【都留 稔了・松方 正彦】

セッション6

2016年10月28日(金)14:00~17:00

高性能水素分離膜 ~水素社会の実現に向けて~

1. RITEにおける水素分離膜の開発と産業化に向けた取り組み

  • メチルシクロヘキサン脱水素用シリカ膜メンブレンリアクターの開発
  • 細孔内充填型パラジウム膜の開発
  • 無機膜の産業化に向けた取り組み

西田 亮一 (公財)地球環境産業技術研究機構 無機膜研究センター 副センター長 主席研究員

2. 細孔充填型PdAg水素透過膜の開発

  • 細孔充填型PdAg膜の作製方法
  • 細孔充填型PdAg膜の性能と耐久性

梶谷 昌弘 日本特殊陶業㈱ 事業開発事業部 事業開発部 主任

3. 熱化学水素製造ISプロセス用水素透過セラミック膜の進展

  • 高温HIガス
  • 細孔径制御
  • シリカ複合膜

野村 幹弘 芝浦工業大学 工学部 応用化学科 教授

4. 無機膜用セラミックス支持体の開発

  • 無機膜用支持体としてのセラミックス多孔体の作製プロセス
  • 支持体の物理的および化学的特性評価
  • 支持体特性と分離膜性能の相関

江田 智一 ㈱ノリタケカンパニーリミテド 開発・技術本部 研究開発センター 紛体デザイングループ

中尾 真一 工学院大学 先進工学部 環境化学科 教授

宮嶋 圭太 ㈱ノリタケカンパニーリミテド 開発・技術本部 研究開発センター グループリーダー

 環境問題、資源の枯渇への危機感が高まる中、サステイナブルな社会の構築に向けた水素利用技術の開発が活発に行われている。
 本セッションでは水素社会への活用が期待される分離膜技術についてフォーカスする。まず、現在開発が進められているシリカ系水素分離膜およびパラジウム系水素分離膜の開発状況・実用可能性および将来展望についてご講演いただき、更には将来実現が期待される熱化学水素製造技術と膜分離に関してもご紹介を頂く。最後に、無機分離膜の性能に大きく影響を与える分離膜用セラミックス支持体についてもご講演いただく。本セッションの内容は、水素社会に向けた分離膜、特に無機膜の開発、製造、応用に関するもので、幅広い情報提供を目的にしている。 【中尾 真一・宮嶋 圭太】

プログラム内容(テーマ・スピーカ等)は変更になる場合がありますので予めご了承ください。