プログラム

セッション1

2017年10月17日(火)10:00~13:00

炭化水素分離膜の社会実装への展望

1. プロピレン/プロパン分離を対象とする無機分離膜ハイブリッドプロセス

  • 無機分離膜を用いたプロセス設計
  • モデリング&シミュレーション
  • 省エネルギー性・コスト評価

松田 圭悟 山形大学 大学院 理工学研究科 物質化学工学専攻 准教授

2. ガス状炭化水素用分離膜の開発の現状と展望

  • 炭化水素分離膜開発の現状
  • 炭化水素分離膜を用いた分離プロセスの在り方
  • 分離膜を用いたプロセスの省エネ効果

松方 正彦 早稲田大学 理工学術院 先進理工学 研究科 応用化学専攻 教授

3. ゼオライト膜による石油系炭化水素の分離

  • 石油精製、石油化学における膜分離
  • ゼオライト膜の特長と応用例
  • 膜分離技術の将来への期待

尾野 秀樹 JXTGエネルギー㈱ 中央技術研究所 先進エネルギー研究所 新規プロセスグループ 担当マネージャー

4. 炭化水素分離のためのシリカ系膜の開発

  • ゾル-ゲル法によるシリカ系膜の作製
  • 炭化水素分離のための細孔径,親和性制御
  • プロピレン/プロパン,水素/C3系 透過特性

金指 正言 広島大学 大学院 工学研究科化学工学専攻 准教授

松方 正彦 早稲田大学 理工学術院 先進理工学 研究科 応用化学専攻 教授

矢野 和宏 日立造船(株) 機能性材料事業推進室 分離膜グループ 主管技師

現在、化学品製造プロセスにおけるエネルギー消費の低減、特に蒸留で消費されるエネルギーの抜本的な削減が大きな課題となっています。このため、省エネルギーおよびCO2排出削減の観点から、膜分離を用いた新たな代替技術、あるいは従来の蒸留分離と膜分離を組み合わせた複合技術が期待されています。炭化水素分離では、エチレン、プロピレンなど基礎化学品に対する需要増加に対応して、これらガス状炭化水素混合物に対する分離膜と膜分離プロセスの設計と開発が行われ、一部については実用化を見通せる段階に迫ってきました。本セッションでは、特にプロピレン-プロパン分離を対象として蒸留と膜分離で構成されたハイブリッドプロセスの適用効果について最新の開発状況と様々な炭化水素混合物の分離膜として活用が期待されるゼオライト分離膜およびシリカ系分離膜の開発状況をご紹介を頂き、これらの実用可能性について展望していただきます。 【松方 正彦・矢野 和宏】

セッション2

2017年10月17日(火)14:00~17:00

水素・CO2分離膜の開発と実用化

1. ポリイミド膜によるガス分離

  • ガス分離膜の技術開発と適用場面
  • 水素分離膜の実用化例
  • CO2分離膜の実用化例

谷原 望  宇部興産㈱ 化学カンパニー ポリイミド・機能品開発部 ガス分離膜グループ グループリーダー

2. ピュアシリカゼオライトの合成とガス分離膜への応用

  • ピュアシリカゼオライトの合成と応用分野
  • ガス分離膜(二酸化炭素分離、水素分分離)としての応用
  • 今後の展望

余語 克則公益財団法人地球環境産業技術研究機構 無機膜研究センター 化学研究グループ 副主席研究員

3. カーボン膜の開発と実用化

  • 高分子膜の分離性能向上の試みから高分子を前駆体とした炭素膜へ
  • 炭素膜の製膜法、膜構造と透過物性
  • 炭素膜の課題と実用化

喜多 英敏 山口大学 大学院理工学研究科 環境共生系専攻 教授

4. イオン液体膜によるCO2分離 ー海外における最新研究動向を中心として

  • 促進輸送膜によるCO2分離
  • イオン液体キャリヤー
  • 海外におけるCO2分離に関する最新動向

松山 秀人 神戸大学 工学研究科・教授

喜多 英敏 山口大学 大学院 創成科学研究科 教授(特命)

宮嶋 圭太 (株)ノリタケカンパニーリミテド 開発・技術本部 研究開発センター グループリーダー

地球温暖化対策および持続可能な産業の構築が喫緊の課題として世界的な取組みが進められる中、我が国においては水素循環型社会の構築に関わる技術開発が産・官・学挙げて活発に進められています。その中で、分離膜は水素の製造・精製・濃縮、CO2の分離回収技術において重要な役割を担っており、実用化に向けて鋭意開発が行われています。本セッションでは、水素分離膜およびCO2分離膜の実用化に向けた開発にフォーカスしご講演をいただきます。本セッションの講演では、『ポリイミド』『ゼオライト』『カーボン』『イオン液体』と実用化が進む分離膜の中でも特に注目を集める材料が網羅されており、各種分離膜の性能と課題、将来の可能性についての最新の情報が収集できる内容となっています。
【喜多 英敏・宮嶋 圭太】

セッション3

2017年10月18日(水)10:00~13:00

次世代型海水淡水化ROシステムへの挑戦

1. HiSISによる海水淡水化システム -逆浸透法海水淡水化プラントに適した高速海底浸透取水技術-

  • HiSIS(High speed Seabed Infiltration System)とは
  • HiSIS要素実験(国内実験)
  • アブダビでのHiSISを用いたRO海水淡水化プラントの実海域実証試験

新里 英幸 日立造船㈱ 事業企画・技術開発本部 技術研究所 環境エンジニアリング研究センター 海洋環境グループ グループ長

2. 無薬注前処理によるRO海水淡水化システム

竹内 和久 三菱重工業㈱ 総合研究所 化学第二研究室 横浜チーム 主席チーム統括

3. 高効率水回収RO膜システム

  • RO膜システムの水回収率向上による,プラントトータルコストの低減
  • 水回収率向上における安定運転上の課題とその対応策
  • 高効率水回収RO膜システムの実用化に向けた取り組み

宮川 浩樹 ㈱日立製作所 松戸開発センタ 水環境システム部

4. 海水淡水化プラントのウォーターフットプリントとその活用

  • ウォーターフットプリントの概要
  • 逆浸透膜式海水淡水化プラントのウォーターフットプリントの事例
  • 海水淡水化プラントの気候変動対策(適応策)への活用の可能性評価

小関 康雄 東京都市大学 環境学部 環境マネジメント学科 特別研究員

熊野 淳夫 東洋紡(株) 機能膜事業総括部 主幹

中塚 修志 ダイセン・メンブレン・システムズ(株) 技術開発センター 所長

逆浸透(RO)法による海水淡水化技術は水資源開発の有力な技術として、世界中で普及が進んでいます。この背景には、RO膜の目ざましい発展があったことが上げられますが、今後さらなる普及が進むべく、ROシステムが大きく進展しています。本セッションでは、海水淡水化ROシステムに着目して、まず、取水・前処理に関して、高速海底浸透取水技術と無薬注前処理RO技術を紹介いただきます。続いて、高効率の水回収ROシステムについて紹介いただき、最後に、海水淡水化RO施設の水資源にかかわる影響評価として最近注目されているウオーターフットプリントでの評価について紹介していただきます。本セッションは次世代の海水淡水化ROシステムに関する有用な情報が得られるものと期待します。【熊野 淳夫・中塚 修志】

セッション4

2017年10月18日(水)14:00~17:00

膜を用いた分級・濃縮技術の新展開

1. ウイルス除去膜 ~ウイルスと蛋白質の分離技術~

  • ウイルスと蛋白質の大きさ
  • 多層構造膜がウイルス除去膜として最適
  • ウイルス除去膜の適用例

井出 正一 旭化成メディカル㈱ バイオプロセス事業部付 主席研究員

2. 精密ろ過膜を用いた湿式粒子分級技術

  • 精密ろ過膜を用いた湿式粒子分級技術の特徴
  • 安定した粒子分級を実現するために重要なパラメーター
  • 精密ろ過膜を用いた湿式粒子分級プロセス設計の考え方

赤松 憲樹 工学院大学 先進工学部 環境化学科 准教授

3. 粒子精密ろ過の直接数値シミュレーションによる膜ファウリングの可視化

  • CFDとDEMをカップリングさせた膜ろ過モデルの混相流シミュレーション
  • デッドエンドとクロスフローおよび細孔径の違い等によるファウリング形態
  • シミュレーション(ミクロ情報)を実験(マクロ情報)にどう結びつけるか

安藤 努 日本大学 生産工学部 教授

4. 珪藻土と大孔径中空糸膜を利用した微細藻類の高濃縮技術

  • 濃縮に適した膜の選び方
  • 様々な濃縮運転方法
  • 膜を用いた微細藻類の濃縮例

山村 寛 中央大学 理工学部 准教授

中尾 真一 工学院大学 先進工学部 環境化学科 教授

斉藤 修 旭化成(株) 研究・開発本部 技術政策室 シニアマネージャー

膜分離技術は幅広い産業分野で活用されていますが、医薬・医療関連、エネルギー関連、半導体関連などの分野において従来以上の精密な分離・濃縮技術が求められようとしています。この精密な分離・濃縮技術とは、単に異物を除外するという従来の膜分離技術だけではなく、精密な膜設計と運転技術によって分離対象の物質(粒子など)を精密に分離する技術(分級技術)などを指します。精密な膜設計とろ過シミュレーションによって、閉塞が少なくかつ高度な分級をどう実現するかなどの基礎的かつ高度な技術の内容を概説するとともに、実用面においてウイルスとタンパク質の分離技術、微細藻類の高濃縮技術などを紹介することで、精密な分離・濃縮技術の最先端を紹介させていただきたいと思います。

【中尾 真一・斉藤 修】

セッション5

2017年10月19日(木)10:00~13:00

膜ファウリングの解析と運転管理

1. 地下水膜ろ過システムにおける無機ファウリングの解決、並びに地下水適正利用の展望

  • 地下水膜ろ過システムにおける無機ファウリングの特性
  • 高濃度の鉄マンガンを含む地下水への無機ファウリング対策としての中空糸浸漬膜の適用とその性能
  • 地下水適正利用への展望

森川 政幸 ㈱ウェルシィ 関西支社 エンジニアリング部長

2. 逆浸透(RO)膜における有機物ファウリングの解析とその活用

  • RO膜付着物の分析・評価方法
  • RO膜給水に含まれる有機物の分画・特性解析
  • 有機物分画・特性解析技術の活用事例

和田 真一 栗田工業㈱ 開発本部 技術開発部門 先進・基盤技術第一グループ 第一チーム

3. 膜ろ過浄水処理におけるバイオポリマーの評価技術とその応用

  • バイオポリマーの指標としてのファウリングポテンシャルⓇの特徴
  • ナノ粒子計によるファウリングポテンシャルⓇの迅速評価に関するアプローチ
  • FEEMによるファウリングコンディションの解析とモニタリング

貝谷 吉英 水ing㈱ 技術開発統括 研究開発センター 開発一課 副参事

大熊 那夫紀 一般財団法人 造水促進センター 専務理事

澤田 繁樹 (株)ウェルシィ 技術アドバイザー

膜システムの安定運転には膜ファウリングに対する対応が重要になってくる。本セッションでは、最新の膜ファウリングの解析例と運転管理への活用について、事例紹介をしていただく。はじめに、ウェルシィ社の森川氏から、地下水膜ろ過における無機物ファウリングの対策例について報告していただく。そして、有機物ファウリングについては、栗田工業社の和田氏より、解析・評価方法とその活用例を紹介していただく。最後に水ing社の貝谷氏からは、バイオポリマーの評価技術とその応用例を講演していただく。これらの議論を通じ、各種膜システムの膜ファウリングを理解し、膜システムの安定運転につながることを期待する。【大熊 那夫紀・澤田 繁樹】

セッション6

2017年10月19日(木)14:00~17:00

膜システムにおけるバイオファウリング対策技術

1. 次亜塩素酸ナトリウムを用いたRO膜のファウリング制御

  • ポリアミドRO膜の塩素劣化に及ぼす水質の影響
  • 塩素耐性ポリアミドRO膜におけるファウリング制御
  • フィールド実証

西嶋 渉 広島大学 環境安全センター 教授

2. 新規スライムコントロール剤によるバイオファウリング抑制

  • RO 膜におけるバイオファウリング対策について
  • 新規スライムコントロール剤の特徴
  • 新規スライムコントロール剤の適用事例

吉川 浩 オルガノ株式会社 開発センター 排水・薬品グループ

3. 表面改質によるRO膜のバイオファウリング抑制

  • ポリアミドRO膜の表面改質方法の確立
  • 機能性高分子を用いた微生物付着・バイオフィルム形成の抑制
  • クロスフロー透水試験による耐バイオファウリング性の評価

佐伯 大輔 神戸大学大学院 工学研究科応用化学専攻 先端膜工学センター 特命助教

4. 細菌の生理学的特性制御によるバイオファウリング抑制の可能性

  • グラフト重合と酵素固定化を併用したろ過膜を作製
  • クオラムセンシングのシグナル化合物の分解がバイオファウリング抑制に重要
  • 親水性基の導入により、透水性を維持しつつバイオファウリング抑制を達成

寺田 昭彦 東京農工大学大学院工学研究院 応用化学部門 准教授

川勝 孝博 栗田工業(株) 開発本部 技術開発部門 先進・基盤第二グループ 研究主幹

貝谷 吉英 水ing(株) 技術開発統括 研究開発センター 開発一課 副参事

逆浸透(RO)膜は、超純水製造、排水回収・再利用、海水淡水化などの様々な水処理システムで利用されている。そのファウリング対策として、膜面に付着する生物膜による膜汚染、いわゆる“バイオファウリング”の抑制が重要である事は言うまでもない。また、MBR(膜分離活性汚泥法)における微生物相やその代謝産物制御を主体とした、広義な意味での“バイオファウリング”の抑制も今後の発展が期待される注目すべき手段である。 本セッションでは、膜を用いた水処理システムにおける新たなバイオファウリングの制御技術として、①耐塩素性ポリアミドRO膜によるファウリング抑制方法 ②臭素系スライムコントロール剤の効果 ③表面改質RO膜によるファウリング低減 ④クォラムセンシングを利用した微生物相制御によるファウリング抑制、について御紹介いただく。【川勝 孝博・貝谷 吉英】

セッション7

2017年10月20日(金)10:00~13:00

MBR 次の一手

1. 国内外の大規模MBR事例とスマート(省エネ)化

  • Canton(米)他、海外大規模MBR施設
  • 中浜下水処理場MBR計画概要
  • 省エネMBR開発状況

永江 信也 ㈱クボタ 水処理システム技術部 担当課長

2. 大規模MBRの最新開発動向と海外展開

  • 大規模MBRの展開状況
  • 大規模MBRへの要求事項及び開発状況
  • 海外稼働MBRの紹介

小林 真澄 三菱ケミカル㈱ 環境・生活ソリューション部門 分離・アクアケミカル事業部 技術グループ マネジャー

3. 新たな物理的洗浄機構による浸漬型MBRの省エネ化

  • 新たに適用した物理的膜洗浄手法の特徴
  • 新規洗浄機構採用による省エネ性
  • パイロット運転結果

馬場 圭 JFEエンジニアリング㈱ 環境本部 アクア事業部 プラント技術部 計画グループマネージャー

糸川 浩紀 地方共同法人日本下水道事業団 技術戦略部 技術開発企画課 課長代理

𠮷川 慎一 (株)日立製作所 産業・水業務統括本部 技術開発本部 松戸開発センタ 水環境システム部 主管技師

MBR(膜分離活性汚泥法)の「大規模化」と「省エネ化」は世界的な流れであり、今後も技術開発の主要な方向性になると考えられます。本セッションでは、この2点をキーワードに、最新の開発・導入動向を紹介します。まず、平膜を用いた大規模MBRの導入事例や、自動制御による省エネ化を図る「スマートMBR」の開発状況について、㈱クボタの永江氏から報告していただきます。次いで、中空糸膜を用いた大規模MBRの最新の開発状況および海外での導入事例について、三菱ケミカル㈱の小林氏からご報告いただきます。最後に、MBRの省エネ化に向けた新たなアプローチとして、水流による物理的洗浄を導入した省エネ型MBRの最新の検討状況を、JFEエンジニアリングの馬場氏からご報告いただきます。【糸川 浩紀・𠮷川 慎一】

セッション8

2017年10月20日(金)14:00~17:00

膜を用いた水再利用の最前線

1. 糸満市におけるUF膜と紫外線消毒の組み合わせによる再生処理システムに関する実証事業

  • 下水二次処理水を原水とするUF膜ろ過の実証データについて
  • UF膜の破断時の影響とモニタリング方法について
  • UVとの組み合わせによる再生水の安全性と今後の普及展開にむけて

中村 知弥 ㈱西原環境 新規プロジェクト開発本部 水環境ソリューション室 

2. 産業排水向け水再生システムとZLDシステムの適用事例

  • 水再生の必要性と産業排水向け水再生システムについて
  • ZLDシステムの概要と技術課題について
  • ZLDシステムの適用事例と技術課題に対する取り組みについて

高橋 秀昭 東芝インフラシステムズ㈱ 水・環境システム事業部 水・環境プロセス技術部

3. シンガポールNEWEATERのRO膜を中心とした水再生システムについて

  • NEWaterの歴史と現在のNEWaterプラント
  • NEWaterプラントにおける水処理システムとRO膜の役割
  • NEWaterプラントにおけるRO膜の技術的変遷

川島 敏行 日東電工㈱ メンブレン事業部 開発部 主事

大井 裕亮 (株)クボタ 膜システム部 技術グループ長

鮫島 正一 (株)明電舎 水・環境システム事業部 戦略企画部 技師

膜を用いた水再利用システムは、下排水から農業・工業・生活用水を造り出す有力策として、国内外で適用が進んでいる。本セッションではその最前線からの報告として、まず中村氏より糸満市での下水二次処理水向けUF膜と紫外線を用いた実証プラント事業についてご報告いただく。次に、高橋氏より産業排水向け水再生システムとRO膜を用いたZLD(ゼロ・リキッド・ディスチャージ)事例をご紹介いただく。最後に、川島氏よりシンガポールでの下水二次処理水向けMF/UF膜、RO膜、紫外線を組み合せたNEWater施設におけるRO膜の技術的変遷をご報告いただく。これら議論を通じて膜を用いた水再利用の適用が更に加速されることを期待する。【大井 裕亮・鮫島 正一】

プログラム内容(テーマ・スピーカ等)は変更になる場合がありますので予めご了承ください。