プログラム

セッション1

2018年10月29日(月)10:00~13:00

食品プロセスで活躍する膜分離技術

1. トマトジュースの逆浸透膜濃縮プロセス

  • カゴメとトマトジュースの歴史
  • 濃縮プロセスの概要
  • 濃縮プロセスにおける微生物管理

深谷 哲也 カゴメ㈱ イノベーション本部 素材開発部 部長

2. 乳業における膜分離技術の利用 ~㈱明治での実施例などの紹介~

  • 乳(チーズホエイ)処理の効率化のための膜分離技術の利用
  • 高付加価値な乳製品(牛乳類)製造への膜分離技術の利用
  • 高付加価値な乳原料製造への膜分離技術の利用

豊田 活 ㈱明治 品質科学研究所 所長

3. 逆浸透法と凍結濃縮法による果実香気成分の濃縮と応用

  • 凍結濃縮法による果実香気成分の濃縮
  • 逆浸透法による果実香気成分の濃縮
  • 応用例の紹介

飛塚 幸喜 山形県工業技術センター 食品醸造技術部 部長

4. 樹脂吸着とナノろ過による鶏肉機能性成分の分離・精製

  • 利用用途を拡大するために鶏肉風味を除去するイオン交換クロマトグラフ条件を確立した
  • イオン交換クロマトグラフから分離された機能性成分をナノろ過により塩類と夾雑物質を除去した

柳内 延也 東海物産㈱ 特別研究員

川勝 孝博 栗田工業㈱ 開発本部 開発第三グループ 第二チーム 研究主幹

田村 真紀夫 一般社団法人 膜分離技術振興協会 膜協会ジャーナル(JOMA) 編集長

膜分離技術は多くの産業で実用化されていますが、先陣を切って検討、進化、深耕しているのが、食品製造プロセスへの適用です。本セッションでは、トマトジュース、乳製品、果実香気成分、鶏肉生体調節機能成分といった、バラエティーに富んだ食品製造プロセスにおける膜分離技術の活用に関して、4名の講師の方にご講演いただきます。それぞれにおいて、分離性能の維持やファウリング対策といった、膜分離に共通の課題がある一方、消費者に近い商品を、多品種製造することが多くある食品産業ならではの取り組みがあるはずです。それらが、製造プロセスへの膜分離技術の導入や膜開発を志向する本セッション参加者にとって大いに参考になる事を期待しています。
【川勝 孝博・田村 真紀夫】

セッション2

2018年10月29日(火)14:00~17:00

NF,RO,FO膜の素材・用途開発の最前線

1. 表面重合による孔径を制御したナノ濾過膜の創成とその選択透過性

  • dryプロセスによるナノ濾過膜の開発
  • 信州大学アクアイノベーション拠点の紹介
  • 水処理膜への展開

木村 睦  信州大学 繊維学部 教授

2. 耐熱性スパイラル型RO/NF膜の新展開

  • 8インチ耐熱RO膜エレメントの開発経緯と応用展開
  • 耐熱RO膜エレメント使用によるコストメリット

川島 敏行 日東電工㈱ メンブレン事業部 開発部 主事

3. 新規低ファウリング性逆浸透膜の開発

  • 世界の水処理動向
  • 水科学、最新解析技術
  • 性能実証

木村 将弘 東レ㈱ 地球環境研究所 所長

4. FO膜を用いた水処理プロセス

  • FO膜の開発動向
  • FOシステムの開発動向
  • 今後のFO膜・システムの開発について

中尾 崇人 東洋紡㈱ 機能膜事業開発部

房岡 良成 東レ㈱ 水処理事業部門 参事 技術渉外担当

熊野 淳夫 東洋紡㈱ 機能膜開発研究所・所長

現在、RO膜は海水淡水化、下廃水再生、NF膜はイオン分離、低分子量有機物分離などの水処理用途で必須の技術として活用されています。しかし、現在、水処理膜の最先端では新たな用途拡大に向けて、新素材、新製膜技術の研究開発が始まっています。また、省エネの分離技術として期待されているFO膜の開発と実用化も進められています。
本セッションでは高性能、低コスト、新たな特性を目指した、RO,NF膜の新素材、新製膜技術開発と用途開発の最前線の状況、FO膜の最新状況を紹介していただきます。これらの講演が膜技術に係わる各位にとって、新しい水処理膜とそれを新しい市場を拓くための一助となることを期待します。
【房岡 良成・熊野 淳夫】

セッション3

2018年10月30日(火)10:00~13:00

新・水時代に向かう膜ろ過浄水

1. A-Batons成果:浄水分野での更なる膜ろ過活用に向けて

  • 膜ろ過導入事業体へのアンケート/ヒアリング調査結果
  • 膜ろ過施設維持管理マニュアル2018
  • 膜ろ過活用事例集の作成

川瀬 優治 公益財団法人 水道技術研究センター 浄水技術部 主任研究員

2. 浄水膜ろ過におけるファウリングとその制御

  • 浄水膜ろ過のファウリング原因物質の解析方法
  • ファウリング抑制技術:生物接触ろ過は膜ファウリングを促進するか、抑制するか?
  • 膜ファウリングの予測は可能か?:三次元蛍光分析(EEM)を用いたファウリング性評価方法

長谷川 進 神戸大学大学院 工学研究科応用化学専攻 先端膜工学センター 

3. 重力式膜ろ過における膜特性がファウリング層構造に及ぼす影響

  • 開発途上国向けPOU型浄水処理としての洗浄操作が不要な重力式膜ろ過について
  • ろ過膜の特性が膜面に形成されるファウリング層に及ぼす影響
  • 共焦点レーザー顕微鏡によるファウリング層構造及び構成成分の解析と膜ろ過性

橋本 崇史 東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻 助教

4. 中国における南水北調を原水とした膜ろ過浄水場の稼働例

  • 中国における南水北調を原水とした膜ろ過浄水場の稼働例紹介
  • 高集積浄水用中空糸膜モジュールの開発と実証試験について
  • 今後の膜ろ過浄水の目指す方向性

小林 真澄 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ 技術統括室 グループマネージャー

貝谷 吉英 水ing㈱ 開発統括 研究開発センター 開発一課 副参事

鮫島 正一 ㈱明電舎 水インフラシステム事業部 戦略企画部 企画課・課長

膜ろ過浄水システムが稼働して20年以上が経過し、ノウハウの集積やファウリングに関する知見が得られています。本セッションでは、川瀬氏から国内事業体への意識調査結果や最新の維持管理マニュアルについてご報告いただきます。次に、長谷川先生より浄水膜ろ過におけるファウリングとその制御、予測の可能性についてご報告後、橋本先生からは途上国向けのPOU型重力式膜ろ過浄水装置を紹介いただき、共焦点レーザー顕微鏡を用いたファウリング層構造の把握についてご報告いただきます。最後に、小林氏より中国における南水北調を原水とした膜ろ過浄水場の稼働例をご紹介いただきます。これら議論を通じて、膜ろ過浄水設備の導 入が更に加速されることを期待します。
【貝谷 吉英・鮫島 正一】

セッション4

2017年10月30日(火)14:00~17:00

水再利用の最前線

1. 米国における水再利用の最新技術動向と課題

  • 飲用再利用促進による研究開発の活況
  • 2018年WRF学会及びWateReuse年会の講演録からの最新技術動向
  • 今後の水再利用における膜処理の役割と課題

藤岡 貴浩 長崎大学大学院工学研究科 准教授

2. 堺市の下水再生水の活用事例について

  • 堺浜地区及び鉄砲町地区での下水再生水の活用事例の紹介
  • MBRの導入事例と今後の展望

森岡 豊 上下水道局 下水道部 下水道施設課 課長補佐

3. 石油プラントにおける水再利用事例

  • 石油プラントにおける排水処理と再利用
  • 石油プラントの排水再利用の実例
  • ZLD(無排水)についての考察

池辺 弘昭 一般財団法人造水促進センター 技術部 担当部長

大熊 那夫紀 一般財団法人 造水促進センター 専務理事

青木 伸浩 メタウォーター㈱ 事業戦略本部 R&Dセンター 環境技術開発部 部長

水不足を背景に水再利用の重要性は更に増し、水再利用の国際標準化が進行中しています。そこで、水再利用についての最新情報を提供し、議論する場が重要と考え、本セッションでは、水再利用研究の第一人者である長崎大学の藤岡先生に、米国での水再利用学会の最新情報を紹介いただき、膜処理の課題をまとめていただきます。堺市の森岡氏には、日本における最新の下水処理水の再利用事例として、堺市の水再利用事業を紹介いただき、造水促進センターの池辺氏には、工業における事例として、石油プラント業界の水再利用事例を紹介していただきます。これらの議論を通じ、水再利用の現状が理解され、水再利用の市場拡大につながることを期待します。
【大熊 那夫紀・青木 伸浩】

セッション5

2018年10月31日(木)10:00~13:00

膜による有価物高効率回収の最前線

1. UF/NF膜によるバイオ化合物の高効率回収

  • バイオマス資源からのリグニン回収
  • バイオマス処理液中の糖濃縮
  • 導電性付着担体による廃棄物(廃水)からのバイオガス回収

佐々木 健吾 神戸大学大学院 科学技術イノベーション研究科

2. エネルギー利用のための微細藻類の回収技術

  • 土着微細藻類を原料としたバイオ燃料生産プロセスの開発に向けたろ布せ膜による微細藻類の回収・濃縮技術

市川 創作 筑波大学 生命環境系 教授

3. セラミック膜を用いた油田随伴水処理実証

  • セラミックMF膜による、油田随伴水から油分と粒子を同時に高度に処理できる技術のフィールド実証

石川 冬比古 メタウォーター㈱ 事業戦略本部 R&Dセンター 環境技術開発部 担当課長

澤田 繁樹 ㈱ウェルシィ 技術アドバイザー

中塚 修志 ダイセン・メンブレン・システムズ㈱ 技術開発センター 取締役所長

佐々木様からは、バイオマスからの有価物回収事例として、稲わら水熱処理液をNF膜で濃縮し酵素糖化によりリグニンを回収する事例、およびソルガム搾汁液をUF/NF膜プロセスにより濃縮し、エタノールを連続的に発酵生産する研究事例について報告していだきます。次いで、石川様からは油田で発生する油分を高濃度に含んだ随伴水からの油水分離と、放流水基準を満たすためのROの前処理技術としてセラミック膜を用いた実証実験結果について報告していただきます。最後に市川様からは、土着微細藻類を原料としたバイオ燃料生産プロセスの構築に向けた、ろ布や膜を使用した微細藻類の効率的な回収・濃縮法の検討についた紹介していただきます。
【澤田 繁樹・中塚 修志】

セッション6

2018年10月31日(木)14:00~17:00

MBRにおける膜ファウリング制御の最前線

1. 実規模MBRにおける膜表面微生物群集の動態

  • 実規模MBRの膜表面微生物群集
  • ファウリング発生時に膜表面に優占する細菌群
  • バイオファウリングを制御するヒント

池 道彦 大阪大学大学院 工学研究科 教授

2. 顕微鏡可視化と微生物群集解析による膜ファウリングの機構解明

  • 新しいMBR膜ファウリング機構の発見
  • 畜産廃水処理MBRで見られる膜ファウリング
  • 膜上の真核微生物と膜ファウリング

稲葉 知大 国立研究開発法人産業技術総合研究所 環境管理研究部門

3. 微生物細胞間情報伝達機構に基づくMBRの膜ファウリング制御

  • 微生物細胞間情報伝達機構について
  • MBRにおける膜ファウリングと微生物細胞間情報伝達機構との関連について

飛野 智宏 東京大学大学院 大学院工学系研究科 講師

4. MBRの膜ファウリング予測と省エネ化

  • 曝気風量制御による膜分離活性汚泥法(MBR)の消費電力削減
  • 膜差圧予測による洗浄風量削減およびNH4-N/DO制御による補助散気風量削減

永江 信也 ㈱クボタ 環境プラント技術部 上下水大阪技術グループ長

糸川 浩紀 地方共同法人日本下水道事業団 技術戦略部 技術開発企画課 課長代理

大井 裕亮 ㈱クボタ 膜システム部 技術グループ グループ長

膜処理技術では膜ファウリングは不可避の現象であり、これを如何に制御しながら膜処理を行なうかが、処理の安定化や省エネ化・低コスト化の重要なポイントとなります。特にMBRは、微生物を利用した生物学的排水処理と膜処理とを組合わせた技術であることから微生物に起因する膜ファウリングが顕著であり、これを抑制・解消するための膜の洗浄に大きなエネルギーとコスト要する点が課題となっています。本セッションでは、MBRにおける膜ファウリングに焦点を当て、特に微生物学的見地からのファウリング現象や、その予測・制御方法に関する最新の研究開発状況をご報告頂きます。
【糸川 浩紀・大井 裕亮】

セッション7

2018年11月1日(木)10:00~13:00

C02分離膜技術の最前線

1. CO2分離膜の開発状況 - 有機膜と無機膜の総括 - 

  • 二酸化炭素分離膜
  • 有機高分子膜
  • 無機膜

喜多 英敏 山口大学 大学院創成科学研究科 教授

2. CO2回収のための高分子膜の終わりなき進化

  • 混合マトリクス膜(MMM)による膜開発へのアプローチ
  • 高分子合成のケミストリーからモジュール作製の工学まで
  • 膜分離に基づく二酸化炭素回収とJST未来事業との関わり

Easan Sivaniah 京都大学 高等研究院 物質-細胞統合システム拠点 教授

3. 日立造船におけるCO2分離用ゼオライト膜の開発状況

  • Hitzゼオライト膜エレメントを用いた分離膜事業について
  • ゼオライト膜を用いた分離システム(HDS)について
  • CO2分離用ゼオライト膜の開発状況

今坂 怜史 日立造船㈱ 事業企画・技術開発本部 機能性材料事業推進室 分離膜グループ 主任技師

4. 分子ゲート膜によるCO2混合ガスからのCO分離回収

  • IGCCプロセスからのCO2の分離回収
  • 分子ゲート膜の構造と分離機構
  • 分子ゲート膜のガス分離性能

中尾 真一 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 化学研究グループ グループリーダー

相澤 正信 日立造船㈱ 機能性材料事業推進室 参与

喜多 英敏 山口大学 大学院 創成科学研究科 教授(特命)

2050年目標のパリ協定において、わが国はCO2排出量80%削減が目標とされるように、地球温暖化対策および持続可能な産業の構築が喫緊の課題として捉えられ、現在様々な技術開発が進められています。その中でも膜分離法は省エネルギー性にも優れたキーテクノロジーとして早期の社会実装が期待されています。本セッションでは、CO2分離・回収に関する無機膜、有機膜の技術開発状況を俯瞰しながら、それぞれの先端動向について講演していただきます。
【相澤 正信・喜多 英敏】

セッション8

2018年11月1日(木)14:00~17:00

無機分離膜を用いた省エネルギープロセス開拓の展望

1. 無機膜によるガス分離技術の将来展望 -Over view-

  • 平成28-29年度NEDOエネ環先導プログラムにおける無機ガス分離膜プロジェクトの概要
  • ゼオライト、シリカ膜、炭素膜、MOF膜の、無機ガス・低級炭化水素混合ガス分離性能の紹介
  • 無機膜導入によるプロセスの革新性

松方 正彦 早稲田大学 先進理工学研究科 応用化学専攻 教授 

2. 分離膜を用いたハイブリッド分離プロセス

  • プロピレン/プロパン分離
  • ハイブリッドプロセス
  • コスト評価

松田 圭悟 山形大学大学院 理工学研究科 准教授

3. ガス分離用中空糸炭素膜の実用化に向けた取り組み

  • 炭素膜の特長と開発動向
  • 中空糸炭素膜の製造と膜モジュール化
  • 中空糸炭素膜の用途開拓と将来展望

吉宗 美紀 国立研究開発法人産業技術総合研究所 化学プロセス研究部門 主任研究員

4. ゼオライト膜を用いたバイオエタノール精製プロセスの紹介

  • ゼオライト膜を用いたバイオエタノール精製プロセスの紹介
  • 海外でのバイオエタノール事情

前川 和也 三菱ケミカル㈱ 環境・生活ソリューション部門 分離・アクアケミカル事業部 事業推進グループ

松方 正彦 早稲田大学 理工学術院 先進理工学研究科 応用化学専攻 教授

宮嶋 圭太 ㈱ノリタケカンパニーリミテド 開発・技術本部 研究開発センター 次長

エネルギー生産や化学品製造において、無機分離膜は大規模省エネルギーを可能とする革新的プロセスのキーテクノロジーです。近年は、無機膜の分離性能の改良も進み、膜のプロセス内の使いどころと省エネルギー性の到達目標が明らかになりつつあります。本セッションでは、ゼオライト、シリカ、炭素膜の分離性能の現状と展望、プロセス革新ポイントを紹介するとともに、バイオエタノールの脱水プロセスに対する最新の実用化例を紹介します。
【松方 正彦・宮嶋 圭太】

プログラム内容(テーマ・スピーカ等)は変更になる場合がありますので予めご了承ください。