開催概要
対象
・ 新規事業開発・事業企画部門のスタッフの方
・ 技術戦略・技術企画部門のスタッフの方
・ 柔軟な思考を獲得し、情報の効果的な整理の仕方を習得したい方
・ 新たな事業機会をみつけたい方
・ これまでの延長でしかアイデアを出せず、困っている方
特長
・ 頭と手をフルに動かすワークショップ型研修。
・ 各グループに内容を熟知したコンサルタントをファシリテータとして配置。自社で展開する際のイメージが湧きやすくなります。
・ 業種、性別、年齢などが違う多様なメンバーとのディスカッションで、異なる思考や考え方を得やすく、学びが促進されます。
重要課題は、5~10年後の事業機会の発掘。実際は…
環境がグローバルでスピーディに大きく変化するなか、将来の不確実性に備え、
持続的な成長を図るため、5 ~ 10年後の事業機会を発掘しつづけることが重要な
課題になっています。
その一方で、以下のようなお悩みを聞くことが増えてきました。
・視野狭窄・短期志向に陥って、既視感のあるアイデアしか出せない。
・そもそも、うちの社員にイノベーションを求めるのは難しいのでは。
・イノベーション経営を迫られているけど、やり方がわからない。
・改良は得意なのに、本当の意味で新製品が出せていない・・・。
「未来予測(Forecast)」に取り組んでぶつかる新たな壁
これらの悩みを解消しようと、未来を予測して現状からの変化の中に新たな事業機会を
見いだそうとする取組みが多くの企業で進められています。ところが、「現在の延長線上の
未来を考える」「定量データ・確定要素を重視する」アプローチでは、また新たな課題に直面
するのです。
天気予報も未来予測ですが、多くのデータ蓄積があるのに正確にあてるのは難しいです。
・将来の社会像を描いたけど、自社の事業機会に落としこめない
・競合他社と同じような未来しか描けない
・差別性のある独自アイデアってどうやって出すの
「未来洞察(Foresight) 」で知らなかったことを知りにいく
このような課題には、「非連続な変化がもたらしうる未来」に目を向けることを
おすすめします。「未来洞察(フォーサイト)」は、非連続な未来からインスピレー
ションを得て、中長期の経営・事業戦略策定や新規事業創造に活用することに適した
アプローチです。
「未来洞察」の実践にはコツの習得と実践が不可欠
あらゆる方法論がそうであるように、未来洞察をツールとして上手く活用するに
はちょっとしたコツと日々の実践が必要です。
そこで、本セミナーでは、方法論や導入事例の解説に加え、
参加者同士の対話を重視した演習を重ねていきます。そして、体系的かつ実践的に
「未来洞察を活用して新事業・新規研究開発テーマを創る」ことを習得いただけるプログラムです。
Q&A
Q:未来洞察ってどのようなものですか?
A:① 未来を複数発想し、今を見る ② 不確定要素に着目する ③ シナリオを重視する
といった不確実性の高い現在の時代に対応できる「予見・洞察」スタイルで未来を考える方法論です。
Q:未来洞察はどんなところで活用されているのですか?
A:近年、「これまでにない事業機会を見いだしたい」とお考えの大企業のみならず、イノベーション教育を進める東京大学、
京都大学の教育プログラムや、英国、シンガポール政府における政策立案にもその考え方が活用されています。
プログラム
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項目 |
内容 |
1日目 10:00~17:00 |
1.未来洞察とは何か |
(1)企業が陥りやすい思考のワナ
・過去の成功体験が、革新的なアイデア・個人を「悪気なく」つぶす
(2)代表的な未来予測の方法論
・安定成長時代に適した未来予測(Forecast)と、不確実性の高い時代に適した未来洞察(Foresight)
(3)未来洞察のフレームワークと実施プロセスの全体像
・「知らないことすら知らない」情報を取り込み、不確実な未来を洞察する方法論
・「個人の資質に拠らない」アイデア導出プロセス
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2.導入・実施事例から学ぶ未来洞察 |
(1)導入・実施事例の紹介
❶長期視点で新規事業アイデアを導出(賃貸住宅大手・経営企画部門)
❷「 生活者視点」から更に視野を広げ、従来にはなかったテーマを創出(事務機器大手・新規事業開発部門)
❸オフィス空間を未来拠点化(未来年表の常設掲示)、独自の未来シナリオを描く(自動車大手・新規事業開発部門)
(2)導入事例からみる、未来洞察活用時の留意点
・新規性が高い(説明しづらい)アイデアの伝え方
(3)未来洞察のアウトプット事例
・過去取組み事例(公的機関、日本総研自主研 究結果より)
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3.「不確実な未来」を洞察してみる |
(1)洞察すべきテーマと未来イシューの策定(インサイド・アウト発想)
・連続的な変化がもたらす未来を洞察する
(2)スキャニングを用いた想定外変化仮説(アウトサイド・イン発想)
・「知らないことすら知らない」変化の兆しに眼を向け、想定外の変化を洞察する
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2日目 10:00~17:00 |
3.「不確実な未来」を洞察してみる |
(3)未来洞察マトリクスを用いた機会領域 / シナリオ創発(強制発想)
・「多産多死」を前提としたアイデア量産法によりインパクトの大きな未来化を洞察する
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4.企業で新規事業・研究開発テーマを創るには |
・リフレクション(振返り)
・企業内で未来洞察を活用するための留意点
・2日間のセミナーを通じた気付きの共有
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師
橘田 尚明 ㈱日本総合研究所
石野 幹生 ㈱日本総合研究所