開催概要
このような課題や要望をお持ちの方々にお奨めします
・企画や戦略に活用することを目的に、実務で使える分析手法を身につけたい
・データ解析を行いたいが、手段や知識が無く、取り掛かることができない
・データ解釈が経験と勘に頼っていて、適切かどうかわからない
・ビジネスデータや調査データがうまく活用できていない
対象
・各企業のマーケティングリサーチ担当の方々
・経営企画・マーケティング企画等の部門の方
・商品開発、広告、宣伝、販促などマーケティング戦略立案のためにデータ活用について学ぼうとお考えの方々
ねらい
「 データが増える一方で統計を用いた分析も今後やってみたいのですが、今さら統計学と言われても
よくわからないんですが…。」ビッグデータを前に、そのような悩みをお持ちではないですか?
多変量解析とはマーケティング上の知見を見出すための統計的技法の総称であり、データ解析には料理を作るのと同じように、焼く、煮る、蒸す、揚げるといった調理方法の型が存在します。
多変量解析によってデータ(情報)を解析=調理する方法には大きく3つの型があり、
①『比較する』手法、 ②『関係性を見る』手法、 ③『分類する』手法 となります。
本セミナーでは、上記の3つの型から、データを実務に有効に活かす事を目的として、代表的な多変量解析を実習しながら学んでいただきます。
受講者の声
・基礎的な部分からしっかり学ぶことができたので、統計解析の基本を知ることもできます。統計解析を社内に広めることにも役立ちそうです。今後はもっと複雑なデータを使用して解析できるよう、学びを深めていきます。
・統計の基礎がわかっている方には、一歩前に進むことができる内容です。自社に戻ってからは、顧客の特性を数値・グラフ化して、共通の物差しで
測れるようにしてみたいと考えています。
・データ分析中級者に向けたセミナーです。初心者向けのコンテンツのある中、非常に骨のある内容でした。
・自社に戻ったら統計の勉強をしようと思います。必ず業務に活かせるツールだと感じました。
プログラム
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項目 |
内容 |
1日目 ・2日目 【基礎編】 10:00~17:00 |
【多変量解析の基礎と体系】
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■分析を構成している概念の理解
・平均、分散、標準偏差
・因果と相関と仮説
・データの尺度
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【比較する手法(差異として捉える)】
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■比較をすると大なり小なり差が生じますが、その差に本当に意味があるのか、統計的な検定を行うことにより「差」が明確になります。
・平均値の差の検定
・比率の差の検定
・分散分析
・クロス表のカイ二乗検定
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【関係性を見る手法(原因と結果で捉える)】
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■原因→結果の関係を定式化します。影響力を把握することにより、原因を変化させた時の結果の変化を予測できます。
・回帰分析
・ロジステイック回帰分析
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【分類する手法(グルーピングして捉える)】
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■変数間の背後に潜む関係から変数を少数の因子に縮約したり、サンプル同士の類似性を手掛かりにサンプルを分類します。
・因子分析
・クラスター分析
・コレスポンデンス分析
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■その他、応用的な分析について |
(その他、応用的な分析について)
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3日目 【応用編】 10:00~17:00 |
※ソフトインストール可能なPCをお持ちください。 |
■統計解析ソフト「R」(フリーソフト)による演習
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◆1日・2日目の手法 + 応用的な分析について
・テキストマイニング
・共分散構造分析
応用編では、「R」を用いることにより、分析にチャレンジする環境を提供いたします。
データ分析のスキル向上には、座学による手法の知識の習得と実践が肝要ですが、初めて分析ソフトに触れられる場合、以下のような壁に当たることがあります。
・社内で蓄積されているデータからどのように準備したらいいのか?
・分析のオペレーションはどうしたらいいのか?
・数値がたくさん出力されているが何を見て、どのように解釈すべきか? 等
実際やってみると単純なことなのですが、これだけでも心理的なハードルが高くなってしまいます。応用編の目的は、講座の中で実践を経験することにより、今後、皆様方が取り組んでいかれる時のハードルを下げることにあります。統計ソフトは、フリーの統計ソフト「R」とそのパッケージである「Rコマンダー」を使用し、初心者の方でも操作しやすい環境で実践いたします。
座学で取り組んだ左記の手法を中心に、言葉や文章の分析であるテキストマイニング、イメージ的には、因子分析と回帰分析を組み合わせた手法である共分散構造分析のモデルの指定の仕方等、座学で学んだことの一段上の分析手法もご紹介いたします。
※一部の手法は、Rコマンダーで対応していないため、記述されたコマンドを用いて演習を行います。
・統計解析ソフト「R」「Rコマンダー」の使い方
・基本的な統計量の算出
・比較する手法の実践
・関係性をみる手法の実践
・分類する手法の実践
因子分析による企業や製品のポジショニング
因子分析とクラスター分析によるセグメンテーション
・共分散構造分析の考え方とモデルの指定の方
・テキストデータ分析の実践
【携行品】 下記条件のPCを必ずお持ちくだい。
・EXCELファイルの利用が可能
・ネット環境に接続可能
・ソフトウェア(「R」、テキストマイニングソフトウエア)がインストール可能
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
3日間とも 10:00~17:00
基礎編のみの参加も可能ですが、3日間の参加をおすすめします。
講師
大石 展緒
(株)アイ・エム・シー開発 代表取締役社長
元 愛知学泉大学 教授
専門:統計解析及びマーケティング
著書:「マーケティング意思決定(講談社サイエンティフィック)」
「販売予測入門(東洋経済新報社)」
「EXCELによる販売予測入門(日刊工業新聞社)」
「Amosで学ぶ調査系データ解析(東京図書)」その他多数
田窪 正則
ヒストリカルデザイン(株) 代表取締役
(社)日本産業広告協会
BtoB広告大学 講師(マーケティングリサーチ担当)
専門社会調査士
著書:「SPSSで学ぶ調査系データ解析(東京図書)」
中山 寛仁
クリエイティブエレメント(株)
代表取締役
専門社会調査士
著書:「EXCELによる販売予測入門(日刊工業新聞社)」
定員
20名
参加定員の関係でご参加いただけない場合は折り返しご連絡いたします。
【携行物】ソフトインストール可能なPC1台