開催概要
セミナーのねらい
昨今の労働力人口の減少、人材不足対策として、多様な人材を活用するための働き方改革が叫ばれるなか、様々な就業環境の整備と労務管理制度の構築が進められています。しかしながら、職場では、要求の多種多様化やメール主体による仕事スタイルが、仕事の属人化を加速させ、特定の人への負荷集中によって残業の常態化や、仕事の個人完結化(個人管理化)などによりチーム生産性の低下が問題となっています。本セミナーでは、多様な就業環境においても、一人ひとりの負担を軽減し、残業をさせず、生産性を高めるために、「価値のある仕事」と「やめる仕事」を見極めるために、仕事の2Sと見える化改善について、事例とともに具体的、実践的な取り組み方法を学びます。
対象
全業種・職種対象(管理職、リーダー、中堅社員)
・働き方改革や業務改善の推進リーダー、スタッフ、指導員の方
・仕事の価値を見極めて、職場・チームの業務効率やパフォーマンスを高めたい方
・残業の削減、生産性向上の改善策構築にお悩みの方、新しい着眼点を取り入れたい方
プログラム
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項目 |
内容 |
1日 10:00~17:00 |
1.働き方を取り巻く環境と問題点 |
•要求の多種多様化(ロングテール化)が仕事を小粒化させチーム仕事を減らす
•メールによる1to1コミュニケーションが仕事の属人化をすすめる
•在宅勤務によって物理的孤立となり仕事の個人管理化に拍車をかける
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2.なぜ、残業が多く生産性が高まらないのか |
•仕事の小粒化が進みアイテム数の増加が仕事の手間を増やす
•OJTや協業機会の減少から若手が育ちにくい環境
•手順トレース型の仕事スタイルが改善を阻み仕事の効率化が進まない
•能力差の拡大からできる人への負荷の集中=残業の常態化
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3.仕事の2S(整理・整頓)改善で価値のない仕事をやめよう |
•価値基準で仕事を選り好みし、価値のない(低い仕事)をやめよう
•コミュニケーション回数を減らそう
•リーンスタイルで小さく失敗して大きく成功=やり戻しを減らそう
•仕事の統合で重複を減らそう
•仕事の連結で段取り回数を減らそう
•仕事の一個流しでスイッチングロスをなくそう
•仕事の一列待ちで特急ロスをなくそう
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4.仕事の見える化改善でロス仕事を徹底的になくそう |
•WBS(Work Breakdown Structure)による計画の見える化で計画モレのロスを減らそう
•見える化で安心して忘れる管理で頭の中の情報を整理する=記憶する情報を減らそう
•異常の見える化でトラブルを未然防止して品質ロスを減らそう
•進行基準から完成基準による進捗の見える化で納期遅延ロスを減らそう
•チーム優先度の見える化で不要不急残業を減らそう
•残業の見える化でチーム協業を引き出し、平準化ロスを減らそう
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師
松井 順一
コンサルソーシング株式会社
代表取締役
中小企業診断士、システムアナリスト、情報システム監査技術者。
アイシン精機株式会社にてABS等の新製品開発に従事。
微小洩れ測定法開発にて科学技術長官賞を受賞。
その後、社団法人中部産業連盟、トーマツコンサルティング株式会社、
現職にて工場改善・管理間接・開発業務改善、5S、目で見る管理、経営戦略のコンサルティングを行う。
現地現物での実践重視の人づくりに定評がある。
【著 書】
「仕事の見える化99のしかけ」(日本能率協会マネジメントセンター)
「仕事のミスをなくす99のしかけ」(日本能率協会マネジメントセンター)
「職場のかんばん方式トヨタ流改善術ストア管理」(日経BP社) 他
定員について
参加定員の関係でご参加いただけない場合は折り返しご連絡いたします。