開催概要
本セミナーのポイント
日本の製造業の総資本利益率はアメリカの1/3、労働生産性はOECD加盟34ヵ国中21位、製造業でさえ11位です。その最大の要因として資本装備率が欧米の3倍もある設備依存の改善が生産性の向上に寄与していない現実を直視するとき、①多種少量にこだわり相入れない自動化に邁進、②設備に甘く、在庫に厳しい、③改善偏重で管理が不在、④人的資源より物的資源を優先、などの歪が浮き彫りになります。
このことから本セミナーは「人・モノ・金・情報」の経営資源を、財務3表を1表にして見える化し、それを付加価値を生むアウトプットに活用するマネジメント力の強化を支援するものです。これは企業の業績差は内部資源の利用効率性の違いとするハーバードの最新戦略テキストであるRBV(Resorce Based View)の実践版です。
対象
・製造業の経営者層、工場幹部
・設備投資に関わる生産技術部門・企画部門・設備調達部門のマネジャー
・事業戦略を立案されている方 ・経営企画、経理部門担当者
オンライン受講のご案内
・ テレビ会議ツール「Zoom」で配信します。事前に
接続テストにアクセスいただき、動作をご確認ください。
・1申込につき1名様がご受講ください。(著作権の観点から1申込で複数の方のご受講はお受けしません)
・ビデオオンできる環境をご用意ください。イヤホンやヘッドセット、外部スピーカーを使用しての受講をおすすめします。
・お申込み時、参加される方のメールアドレスを必ず登録してください。
・テキストは事前に配布します。
・本セミナーの講義資料および配信映像の録画、録音、撮影など複製ならびに二次利用は一切禁止です。
・Zoomにおけるリモート制御ならびにレコーディング機能はホスト側にて停止させていただきます。
※お申込みの前に必ず
オンラインLIVEセミナー規約オンラインLIVEセミナー規約をご確認ください。お申込み完了を以て規約に同意したことといたします。
プログラム
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項目 |
内容 |
2日間 10:00~17:00 |
1 なぜ日本の収益性・生産性は低いか ~経営資源配分の非効率性~ |
(1) 日本のROAは対米比1/3の実態
総資本利益率
(2) 日本の国際競争力を分析する
(3) 生産性向上は収益性向上に繋がる
(4) 労働生産性から全要素生産性へ
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2 自動化依存の生産性向上の限界 ~「自動化」=生産性向上ではない~ |
(1) 設備投資のほとんどは守りの投資
(2) 設備が労働生産性向上に繋がらない実態
(3) 管理面のロスでは操業度ロスが大
(4) 過大能力の設備が導入される
設備能力を生かす改善
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3 業績差は経営資源の利用効率の違い ~経営資源を何に使うかが勝負~ |
(1) 技術力だけではグローバル化に勝てない
(2) 企業間の業績差は資源の利用効率
(3) 日本企業のマネジメント力が問われる
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4 利益が生まれるしくみを理解する ~財務3表の本質とその役割~ |
(1) 財務諸表から何が見えるか
(2) 投資家は財務諸表から何を見たいか
(3) 財務3表を1表で見る
財務3表指標
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5 経営資源がどう使われているか ~人・モノ・金・情報資源の活用分析~ |
Step1:
どの事業に資源を投入しているか
Step2:
どの業務に資源を投入しているか
部門別原価計算
Step3:
どの資源をどれだけ保有しているか
人・モノ・金・情報資源の分類
Step4:
資源の活用を「消費」か「投資」に分ける
内部保有の経営資源
日本企業の投資効果の実態
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6 利益・付加価値を最大化する ~経営資源を価値あるものに投資~ |
(1) 顧客は誰 : ねらう市場はどこか
(2) どの製品・サービスに資源を投入するか
(3) どのプロセスに資源を投入するか
(4) 企業力を高める重要成功要因は何か
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7 経営資源の活用計画を立てる ~人・モノ・金・情報資源の活用計画~ |
Step1:
事業計画を立てる
Step2:
成行資源配分でどれだけの利益が出るか
Step3:
投資の利益への貢献度を推定する
経営資源の活用計画
Step4:
経営資源の再配分と活用計画を立てる
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8 部門別業績をKPIに展開する ~利益に繋がるプロセスが見える~ |
(1) 利益に繋がるKPIの測定
(2) 業績評価指標の選択と設計【パフォーマンスドライバー問題】
パフォーマンスドライバー問題
(3) 利益が上がらないのには訳がある【ホームページで受注を取る】
ホームページで受注を取る
(4) 求められるマネジメント力
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師
橋本 賢一
JMA専任講師
㈱MEマネジメントサービス
マネジメントコンサルタント 公認会計士
1970年会計事務所を経て日本能率協会コンサルティングに入職。IEを中心に生産性向上、生産管理、原価管理のコンサルティングを行う。1985年㈱MEマネジメントサービスを設立。「原価管理」「原価企画」を中心とした企業経営のマネジメントレベルから工場管理、購買管理まで、国内はもとより海外企業で、幅広くマネジメントコンサルタントとして活躍している。豊富な実績と裏付けされた理論とその具体的な指導によるダイナミックな総合的アプローチにおいて定評がある。
【著書】
『経済性工学がわかる本』『見える化でわかる売り値と買い値』
『見える化でわかる間接・サービス部門の原価管理』『よくわかる原価のしくみ』
『社長!経営が見えていますか?』『よくわかる「ムダとり」の本』『実践 原価計算』 他多数。
定員について
参加定員の関係でご参加いただけない場合は折り返しご連絡いたします。