開催概要
参加対象
大学職員
(大学・短期大学の学長室、総務、広報、企画、学生支援、ITセキュリティなどの部門担当者)
※但し小・中・高校など学校関係者も参加申込可
開催にあたって
昨今組織の不祥事が表面化する原因の多くがソーシャルメディアを通じてであり、今や学校も学生や教職員、保護者がソーシャルメディアを利用することを前提にSNSリスクに晒されている現状を認識する必要があります。どこでも情報端末で写真や動画が撮影でき、ネットに公開される時代になりました。
SNSで情報が瞬く間に拡散される昨今、学校にとって従来の危機管理手法だけでは不十分であり、また対応策を誤ると学校の信用は失墜し、取り返しのつかない事態に追い込まれます。こうした事態を防ぐには、「学校を守る」ためのリスク対策はもちろん、「学生、教職員を守る」ための対策も同時に必要です。本セミナーでは、学校特に大学のソーシャルメディアリスク対策の基本に併せ学生・教職員を守るための対策まで3つのポイントについて4回シリーズで学びます。
プログラム
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項目 |
内容 |
第1回 2019年9月19日(木) 13:00~17:00 |
ソーシャルメディア概論―SNSの認識と理解を深める― |
講義 |
1.本セミナーの目的と進行説明
2.「ソーシャルメディアのリスク」視聴(PHP研究所)
3.ソーシャルメディアとは何か
4.最近のネット炎上の温床とSNS
5.炎上と祭りの違い、拡散の仕組みを知る
6.たった2時間で割り出された個人情報、暴かれる過程の可視化
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グループワーク |
テーマ
「あなたの大学でどんなソーシャルメディアリスクが考えられますか?」
グループに分けて、リスクを書き出し、互いに発表し、意見交換する。
例)広報課からは、入試広報、オープンキャンパス、学生の大学評価等に関してSNSやネット(匿名)で何が語られているか。
学生課からは、過去のネット炎上事件、ヒアリハット・プチ炎上、学生の相談など、個人を特定できない形で事例として情報共有する。
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第2回 2019年10月24日(木) 13:00~17:00 |
ソーシャルメディアリスク診断―大学の課題を明らかにするー |
講義 |
ソーシャルメディアリスク診断シートを使用して、講師が問題を出し、それに受講者が回答。5つの軸で診断する。
1.ソーシャルメディア利用状況
2.ソーシャルメディアへの理解度
3.ケースチェック (自己分析)
4.ケースチェック (他者分析)
5.組織におけるリスク対応力
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グループワーク |
5つの軸でそれぞれ問題を1問作成し、グループで共有する。
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第3回 2019年11月20日(水) 13:00~17:00 |
ネット炎上と具体的な対策―広報危機回避の具体的方策を学ぶー |
講義 |
1.炎上・消火2つのアプローチ
2.防火・消火の基本的な考え方
3.消火対策、3つの基本
4.つけ火をいち早く見つける、見つけ方
5.消火すべきか、しないかの判断とその基準
6.良い謝罪の仕方、悪い謝罪の仕方。
ホームページに載せる謝罪文の書き方。
7.誹謗中傷、法的対応を考える場合とその基準
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グループワーク |
実際大学で生じた事象に基づいて、事象拡大の原因・結果を時系列に検証し、自学に置き換えた際の組織運営上の課題を明らかにする。それぞれメンバーが率直に問題点を共有することで、組織としてのリスクマネジメント力を検証する。
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第4回 2019年12月19日(木) 13:00~17:00 |
ソーシャルメディア・ガイドライン―自己点検、より良いものに作り直すー |
講義 |
1.ソーシャルメディア・ガイドラインとは本来何か
2.ポリシーとガイドラインは違うもの
3.良いソーシャルメディア・ガイドライン、悪いガイドライン
4.盛り込むべき9つの原則、だが・・・
5.残念ながら学校のガイドラインは機能していない、なぜなら・・・
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個人ワーク |
テーマ
「ガイドラインについて議論し、事例別に整理する」
1.ガイドラインと事例(第1回内容)を関連付ける
2.ガイドラインとQ&A(第2回想定問題)を関連付ける
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ワークショップ |
受講者が、自身で作成したソーシャルメディア・ガイドラインを発表する。
工夫した点をもとに、どういう意図でガイドラインを作り直したか、各自発表する。
Q&A作成で留意した点、起きやすい事象を考慮して、ガイドラインに加えた点など、各学校の工夫を参加者に伝える。
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持参資料 |
個人ワークで使用する為、自学のソーシャルメディア・ガイドライン(なければポリシー)がわかるものを持参。
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
※各回プログラムは、単回申込の方にも配慮し進行します。
ご案内
講師
田淵 義朗(たぶち よしろう)
株式会社ソーシャルメディアリスク研究所 代表取締役
【経 歴】
神戸市出身。中央大学法学部卒業。宝島社(JICC)、GAGA(初代出版部長)、コーエー(シミュレーション&ゲーミング学会)を経て独立。SNSを中心とするソーシャルメディアの活用とリスク、情報セキュリティ、個人情報保護に関して、社員教育・調査コンサルティング、ネットニュースサイトの運営などを行っている。講演は、経済団体、自治体、大学、企業、病院など過去15年間で500回を超える。東洋経済Online、日経BPネット、プレジデントOnlineなどネットメディアからの発信多数。
◆主な著書
『ソーシャルメディアのリスク」ビデオ(PHP研究所)監修
『スマートフォン術 情報漏えいから身を守れ」(朝日新書)
『ネット〈攻撃・クレーム・中傷〉の傾向と即決対策」(明日香出版社)
『学校における個人情報保護」(NPO学校経理研究会)
『45分でわかる個人情報保護」(日経BP社)
『インターネット時代の就業規則」(明日香出版社)
定員について
10名(各回)
※参加人数が最小催行人数に達しない場合は、延期もしくは中止にさせていただく場合がございます。
※参加定員の関係でご参加いただけない場合は折り返しご連絡いたします。
会場(東京)
日本能率協会・研修室(東京)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
TEL: 03-3434-6271
交通アクセス
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 3出口 より徒歩7分
都営三田線 御成門駅 A1出口より徒歩5分
都営大江戸線 大門駅 A4・A5・A6出口 より徒歩12分
JR山手線 浜松町駅 より徒歩15分
※開催会場は変更する場合があります。
その場合は別途ご案内いたします。