開催概要
対象
・設計部門のご担当者
・モジュール化に課題をお持ちの方
1日目 <入門編>
過去のモデルや製番を流用し、設計していませんか?
過去の図面を流用することで1から構造を検討し、図面を作成するよりも製品設計のスピードは大幅に早くなりますが、過去の製品に不具合やクレームが含まれた状態で流用してしまう可能性があります。
設計部門の後工程部門である購買や製造からは以下のような声を聴くことがよくあります。
☑ 過去と同じ組付け不具合が発生している
☑ 図面が修正されていない(昔に図面修正依頼を しているハズ)
☑ 流用部分と新規部分の整合性が取れていない(流用図面をよく見ていない)
本来、流用設計というのは、流用元が問題ないことが前提です。ところが、その前提を確立しないまま使用されることが多いのです。流用設計では、標準モデルやモジュールモデルなどの品質やコストが確立されたものを準備した上で設計を進めなければなりません。
本セミナーでは、 その
流用設計のあるべき姿である「標準モデル」「モジュールモデル」を早期に確立し、
流用設計における手戻りを最小限に留める手法を解説していきます。
2日目<応用編>
流用設計により飛躍的に設計スピードがあがるものの、流用元を選定する段階においては、経験・ノウハウが必要です。使用されているコア技術の内容や主な構造などを知っているからこそ流用元を選定できるのであり、 知らない設計者は選定することができません。
設計能力はあるが、過去の製品情報を知らない設計者(中途採用などで採用された設計者)にとっては、非常に悩ましい問題でもあります。
また、クレームや品質不具合を対処しきれていない流用元を選定して しまうと同じ問題が発生してしまいます。
本来の流用設計の考え方は、過去の製品を流用するのではなく、過去の製品の情報を踏襲した標準モデルやモジュールモデルを設定し、設計者であれば誰でも流用できる状態にすることです。あるべきモジュール化を確立することで、新規作成図面を最小限に留め、さらには新しい製品を創出するたびに標準モデルやモジュールモデルを更新して、常に最新の構造を使用できる状態にする仕組みも必要になってきます。
本セミナーでは、
あるべきモジュール化手法の考え方を解説し 、実践的な事例を元にさらに理解を深めていただきます。
オンライン受講方法
・Zoomを使用して配信します。初めてZoomを利用される場合は事前にサイトにアクセスいただきご準備ください。インストールは無料です。
・テキストは事前に郵送します。1申込につき1名様がご受講ください。
(著作権の観点から1申込で複数の方のご受講はお受けいたしません)
・すべての参加者にマイクとカメラをオンにしてご受講いただきます。
※申込時には当日受講される方のメールアドレスを必ず登録してください。
※お申込みの前に必ず規約をご確認ください。お申込み完了を以て規約に同意したことといたします。
オンラインLIVEセミナー規約
プログラム
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項目 |
内容 |
1日目 【入門編】 10:00~17:00 |
1 間違った流用設計の方法 |
1 間違った流用設計で発生する品質問題
2 間違った変化点管理
3 バックローディング
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2 設計改革方法 |
1 フロントローディング
2 あるべき設計プロセス
3 モジュール化と変化点管理
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3 製品機能とモジュール |
1 製品に求められる機能とは
2 機能系統図の考え方
3 機能系統図とモジュールの関係
4 簡易的なモジュールの設定の仕方
5 100円ライターの機能系統図を作成してみよう
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4 変化点管理手法 |
1 流用部分と新規部分の抽出方法
2 流用・新規の変化点管理方法
3 新規設計部分での問題点抽出~DRBFM~
4 100円ライターのDRBFMを検討してみよう
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2日目 【応用編】 10:00~17:00 |
1 間違ったモジュール化 |
1 間違った流用設計とは何か
2 間違えることによって発生する品質問題
3 間違ったモジュール化の運用方法
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2 設計改革方法 |
1 フロントローディング
2 あるべき設計プロセス
3 モジュール化と変化点管理
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3 モジュール化のあるべき手法 |
1 モジュール化の時代の変遷
2 全体図とポリシー
3 モジュール化のためのコア技術
4 モジュール化の進め方(機能階層・区分・ルール)
5 ミニ四駆のモジュール化を検討しよう
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4 モジュール化の運用方法 |
1 モジュール化運用プロセス
2 仕様モジュールの内容
3 仕様モジュール構築の進め方
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※プログラム内容は、変更される場合があります。
また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※昼休みは12:00~13:00を予定しております。
ご案内
講師紹介(敬称略)
中山 聡史
(株)A&Mコンサルト 取締役
大学卒業後、トヨタ自動車にてエンジン設計、開発、品質管理、環境対応業務等に従事。
ほぼ全てのエンジンシステムに関わり、海外でのエンジン走行テストなどにも同行経験がある。
2011年に㈱A&Mコンサルトに入社後は、製造業を中心にトヨタ流問題解決の考え方を展開している。
専門分野は、技術部門の業務改善、品質改善など。
著書に『実践!モジュラー設計 』(日刊工業新聞社)がある。
定員について
参加人数が最少催行人数に達しない場合は、延期もしくは中止にさせていただく場合がございます。