開催概要
対象
・生産技術部門の中堅スタッフ~マネジャー
・生産企画・管理部門の中堅スタッフ~マネジャー
・工場長
・ロボット導入を検討されている方々 等
ねらい
製造現場の無人化・自動化など進められているが、製造業を取り巻く変化(働き方改革、人手不足への対応、技能伝承等)が大きく影響しており、従来は人の手でこなしてきた作業も、人の数が揃わなければ作業そのものがこなせなくなってしまい、結果、人の代替として、現場で人と同じ作業をするロボットが必要とされるようになってきています。
そして、消費者の嗜好の多様化による製品の「少量多品種」化により、同じ製品を大量に生産するよりむしろ、多様な製品の少量生産が求められるようになってきています。少量多品種の生産体制に対応するためには、都度生産ラインを変更できる、フレキシブルな作業体制が求められています。
その際に必要なのは、従来のように同じ場所で同じ作業をするロボットではなく、人間のように製品に応じて複数の作業に柔軟に対応でき、なおかつ人と協力して作業ができるロボットであり、そうした生産現場の変化により、協働ロボットを導入する企業が増えています。
このような状況を鑑み、本セミナーでは、生産技術担当者が「何が起こりうるのか」を的確に先読みする能力として、協働ロボット導入・推進前にやるべきことをしっかりと押さえ、協働ロボット導入・運用で失敗しない知識や考え方を体系的に学んでいただきます。
●協働ロボット導入時に必要な知識を学べるから垂直立ち上げが可能になります。
●各テーマに精通した3人の講師から学びます。
オンライン受講のご案内
・テレビ会議ツール「Zoom」で配信します。事前に
接続テストにアクセスいただき、動作をご確認ください。
・1申込につき1名様がご受講ください。(著作権の観点から1申込で複数の方のご受講はお受けしません)
・ビデオオンできる環境をご用意ください。イヤホンやヘッドセット、外部スピーカーを使用しての受講をおすすめします。
・お申込み時、参加される方のメールアドレスを必ず登録してください。
・テキストは事前に配布します。
・本セミナーの講義資料および配信映像の録画、録音、撮影など複製ならびに二次利用は一切禁止です。
・Zoomにおけるリモート制御ならびにレコーディング機能はホスト側にて停止させていただきます。
※お申込みの前に必ず
オンラインLIVEセミナー規約をご確認ください。お申込み完了を以て規約に同意したことといたします。
プログラム
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内容 |
1日目 10:00~17:00 |
協働ロボットを導入・検討する際に地ならしすべきこと
1.システム化の流れとロボットの円滑な導入を阻害する要因
2.ロボット導入で発生した問題事例
3.問題発生を防止するための対策概要
4.ロボット導入に向けての基礎知識
(1) 生産技術の基礎知識
(2) 品質についての考え方
(3) ロスコストについての考え方
(4) 導入効果の出し方
5.ロボット導入を進めるために身につけるスキル
(1) 問題点を顕在化させ、分析する能力
(2) 正しい問題解決の手順 (真因を見極める)
(3) 周囲を説得し、動かしていく技術・視点
(4) 顧客・製造現場等、ステークホルダーからのヒアリング能力
6.ロボット導入前の「地ならし」の必要性と取組み
(1) なぜ「地ならし」が必要なのか
(2) 地ならしの推進ステップと各ステップでの取組み概要
7.ロボット導入プロセスでの取組み内容
(1) 事前検討
(2) 仕様検討
(3) 導入・立ち上げ
(4) 改善・保守
8.ロボット導入にあたっての落とし穴
(1) 要件定義フェーズでの落とし穴
(2) 見積時の落とし穴
(3) 契約時の落とし穴
(4) 構築フェーズでの落とし穴
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2日目 10:00~17:00 |
協働ロボットを導入する上で考えるべきこと
1.協働ロボット導入の手順
(1) 協働ロボットとは
①協働ロボットで出来ること
①協働ロボットで出来ること
(2) 協働ロボットのシステム構築
①検討から稼働までの流れ
②ロボットSIerと導入企業
2.提案依頼書、仕様定義書の作成方法
(1) 提案依頼書の作成方法
①提案依頼書とは
②提案依頼書の書き方
(2) 仕様定義書の作成方法
①仕様定義書とは
②仕様定義書の書き方
(宿題:提案依頼書案作成)
3.導入コストと補助金制度
(1) 協働ロボットシステム
①協働ロボットシステムに掛かる費用
②費用対効果
(2) 協働ロボット導入に関わる補助金制度・税制
①補助金制度
②優遇税制
4.安全の知識と人材の育成
(1) 要求される安全の知識
①ロボットに対する安全規定
②労働災害事例
(2) ロボットを活用できる人材の育成
①知識スキルの整備
②ティーチングなどの必要な知識
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3日目 10:00~16:00 |
協働ロボットを選定する際に必要な知識
1.各メーカーの協働ロボットの紹介(特長の見極め方)
2.協働ロボットと産業用ロボットの違い
3.協働ロボット、産業用ロボットのそれぞれのメリット、デメリットについて
4.協働ロボットと産業用ロボット、どちらにすべきか?
5.導入設備のリスクアセスメントの重要性
6.2日目の宿題(提案依頼書)の発表とディスカッション
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師紹介(敬称略)
【1日目】 林 芳樹
ものづくりテラス 代表
1973年 富士通株式会社に入社。システムエンジニアとして、制御系システムの構築に関わる。
その後、パナファコム〈現 株式会社PFU〉に転籍。ミニコンのOSの開発や生産技術部門でロボット制御開発に携わった後、工場の生産管理システム構築等に従事。
1997年に再度システムエンジニアとして一般企業のシステム、ロボット制御システム・生産管理などの構築や経営改革支援等を行ってきた。
2008年 株式会社PFUを退職。現在は独立し、製造業、ソウトウェア開発企業、商社等の企業の生産性向上や業務改革の支援等を行っている。
【2日目】 竹内 利一
竹内技術士事務所 所長 / 技術士(機械部門)
専門は、加工・ファクトリーオートメーション及び産業機械。
1983年 株式会社日立産機エンジニアリング入社。
ロボット周辺装置、搬送・部品供給装置など、主に自動化設備の設計を務める。
2015年 竹内技術士事務所を開設。
自動化設備の生産性向上やロボット導入のコンサルタントとして活躍している。
日本技術士会会員、日立技術士会会員、東京電機大学技術士会幹事
東京電機大学非常勤講師
【3日目】 中野 裕隆
株式会社バイナス 営業部 教育センター 課長代理
教育用のFAロボットシステムやシーケンス実習装置の設計、制作などを経験し、民間自動化設備にも携わってきた。
現在では、その経験を生かし、株式会社バイナスの教育専門部門である、教育センターで講師を務めている。
定員について
20名(参加人数が最少催行人数に達しない場合は、延期もしくは中止にさせていただく場合がございます。)