開催概要
参加対象
・車メーカーの方々
・新規事業開発やイノベーション創出を担当されている方
・新しい発想や考え方に触れたい方
・社会課題とその解決に関心がある方
開催要旨
我が国の製造業の競争力は「技術立国」と言われてきたように、革新的な技術力や品質管理能力、そして、生産技術力によって支えられてきました。
しかし、近年、米国を中心としたIT企業による異業種への参入によって、既存の産業構造や勢力図が大きく変化する「破壊的なイノベーション」が様々な分野で起こってきています。
これは、消費者ニーズが多様化し、価値の源泉が機能やスペックといった製品そのものから、それを接点として展開される「サービス」や「ソリューション」へと価値が変化し「何をつくるか」というより消費者に「どんな価値を提供するか」がより重要になってきているからです。
このような背景のもと、世界で販売数を伸ばしている「テスラと宏光Mini EV」を例に取り上げ、作り手側の視点から、買い手への価値提供の重要性についての意識改革に繋がる場を提供したいと考え、 標記セミナーを開催することといたしました。
参加形式
ZOOMによるオンライン配信
オンライン受講のご案内
・テレビ会議ツール「Zoom」で配信します。事前に
接続テストにアクセスいただき、動作をご確認ください。
・1申込につき1名様がご受講ください。(著作権の観点から1申込で複数の方のご受講はお受けしません)
・ビデオオンできる環境をご用意ください。イヤホンやヘッドセット、外部スピーカーを使用しての受講をおすすめします。
・お申込み時、参加される方のメールアドレスを必ず登録してください。
・テキストは事前に配布します。
・本セミナーの講義資料および配信映像の録画、録音、撮影など複製ならびに二次利用は一切禁止です。
・Zoomにおけるリモート制御ならびにレコーディング機能はホスト側にて停止させていただきます。
※お申込みの前に必ず
オンラインLIVEセミナー規約をご確認ください。お申込み完了を以て規約に同意したことといたします。
プログラム
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項目 |
内容 |
半日 10:00~12:00 |
1.「テスラ流、価値のつくり方:日本にはまだ伝わらない本質と驚きの最新動向」 |
– ユーザーのペインポイントを解決する視座
– DXはデータ、プロセス、組織変更を明確で具体的なペインポイント解決に用いる視点
– テスラがアメリカでプリウスの倍以上売れている衝撃と、その価値の本質
櫛田 健児氏
カーネギー国際平和財団シニアフェロー
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2.「五菱『宏光Mini EV』の究極の顧客中心設計と断捨離の勇気から学ぶ価値づくり」 |
中国製の45万円EV」と聞けば、「安かろう悪かろう」と予想される方も多いのではないでしょうか?
正直、私も実際に実車を見て、乗ってみるまでは、そんな印象でした。
しかし、実際に触れてみた宏光Mini EVは、シャープなマーケティングと、勇気ある断捨離設計で顧客提供価値の最大化を狙った戦略的なクルマだったのです。
本講演では、45万円EVの価値づくりについて、みなさまと共有できればと思います
鈴木 万治氏
スズキマンジ事務所 代表
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3.講師対談(講演のQ&A含) |
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師紹介(敬称略)
櫛田 健児
カーネギー国際平和財団シニアフェロー
カーネギー国際平和財団シニアフェローで日本プログラムディレクター。シリコンバレーと日本を結ぶJapan Silicon Valley Innovation Initiative@Carnegieプロジェクトリーダー。キヤノングローバル戦略研究所インターナショナルリサーチフェロー。東京財団政策研究所上席研究員。1978年生まれ、日本育ち。 スタンフォード大学卒、経済学、東アジア研究専攻。カリフォルニア大学バークレー博士号修了。スタンフォード大学アジア太平洋研究所でポスドク修了後、2011年から2022年までスタンフォード大学アジア太平洋研究所日本プログラムリサーチスカラーを務めた 。
主な研究と活動のテーマは:1)シリコンバレーのエコシステムとイノベーション、2)日本企業はどうすればグローバルに活躍できるのか2)情報通信(IT) イノベーション 3)日本の政治経済システムの変貌 、などで、学術論文や一般向け書籍を多数出版。日本語での一般向けやビジネス著書には:『シリコンバレー発アルゴリズム革命の衝撃:IoT, Fintech, Cloud, AI の本質』(朝日新聞出版2016年)、『バイカルチャーと日本人』(中公新書ラクレ2006年、アマゾンキンドル電子書籍2015年(奥万喜子共著) )、『インターナショナルスクール入門』(扶桑社2008年、アマゾンキンドル電子書籍2013年)がある。詳しくは
http://www.kenjikushida.org/ に記載。
鈴木 万治
スズキマンジ事務所 代表
1986年、日本電装株式会社(現株式会社デンソー)に入社。宇宙機器開発、R&D、CAE、モデルベース開発、EMC、故障診断など、ほぼ4年毎に異分野の全社プロジェクトを担当。R&Dからアフターマーケットまでの全ての開発のライフサイクル、またメカ・エレ・ソフトの各分野の実践経験、スキルと人脈を持つ。2004年にCMUとINSEADでビジネスの基礎を学ぶ。2017年から2020年までSilicon Valley Innovation CenterのVice President, Innovationに就任。2018年からは、シリコンバレーと中国の両睨みのため、電装中国投有限公司の新推事部理も兼任。2020年7月に本社に帰任。2021年1月、59歳の誕生日に、デンソーの枠外でも価値提供を可能とすべく「スズキマンジ事務所」を開業。価値創造の伴走者。