開催概要
このような要望をお持ちの方々にお奨めします
・社内外の人とのコミュニケーションを、より有効なものにレベルアップさせたい
・お客様が満足して採用してくれるような提案をしたい
・自分がして欲しい行動を納得して行うように部下を導きたい
・経営層や上司に評価される説得力のある企画を作成したい
・取引先と目標を共有し、その目標に向かって協働していきたい
ねらい
・相手から「論理的納得」と「心理的納得」の双方を獲得し、行動を促していく真のビジネスコミュニケーション力を強化します。
・ビジネスにおけるコミュニケーションの本来の目的を理解したうえで、以下を学びます
1 論理的コミュニケーションの重要性を認識する。
2 論理的コミュニケーションの基本原則を理解する。
3 論理的コミュニケーションを支える思考プロセス
(DAP思考)を修得する。
4 補完する心理的コミュニケーション技法を修得する。
特徴・ゴール
■コミュニケーションの目的
ビジネスにおけるコミュニケーションのゴールは、「相手に自分の意図した通りの行動をしてもらうこと」にあります。したがって、最終的に行動につながらないようなコミュニケーションはビジネスにおいては意味がありません。本セミナーでは、相手に行動を起こしてもらうためのコミュニケーション(働きかけ)の技法を身に付けることを主眼とします。
■論理的コミュニケーションと論理的思考(DAP思考)
論理的なコミュニケーション(働きかけ)を行うためには、それに先立って論理的に思考することが必要です。したがって、論理的コミュニケーション力の基盤には、論理的思考力(ロジカルシンキング力)がなければなりません。本セミナーでは、ロジカルシンキングの思考プロセスを「D(目標の定義)→A(施策の分析)→P(手順の計画)」の三つのステップに体系化した上で、 各種の思考技法の実践的な適用方法を解説します。
■論理的納得と心理的納得
コミュニケーションの相手や状況によっては、論理性を追求するだけでは最終的な納得が得られず、逆に相手から反発が生じる場合もあります。したがって、論理的コミュニケーションは心理的納得性を実現するための技法によって補完されることが望ましく、本セミナーではそのような技法のうちの主要なものを学習します。
受講者の声
・現在の実務の課題を演習テーマに反映させながら取り組むことができるプログラムだったので、理解を深めることができた。
・多様な業種の人々が直面している課題であり、グループワークも有意義だった。
・人に働きかけることに対して、論理性、具体性をもつこと、論理性の構築の仕方がわかった。論理的側面、心理的側面の両面を学べる点がよかった。
プログラム
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項目 |
内容 |
1日目 9:30~17:00 |
1 ビジネスにおけるコミュニケーションの目的 |
(1)ビジネスにおけるコミュニケーションでは「働きかけ」が最も重要である
・コミュニケーションの目的=理解?
・ビジネスにおけるコミュニケーションのゴール=行動!
・「働きかけ」によって行動を引き起こす
・組織内での働きかけ(たとえば、上司、部下、経営者)
・組織外での働きかけ(たとえば、顧客、取引先、監督官庁)
(2)自らの意図を相手に「同意」してもらい、「実現」してもらう
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2 論理的コミュニケーションの基本原則 |
(1)働きかけには「納得性」と「具体性」が伴わなければならない
(2)納得には二種類ある
・「論理的納得」と「心理的納得」
・論理的納得の普遍性
・ビジネスにおける説明責任
(3)論理的納得をいかにして獲得するか?
・行動には目標がある
・「目標に対する納得」と「行動選択に対する納得」
(4)「働きかける」前にまず論理的に「考える」
【内 容】これまでに上司から受けた指示を振り返って、「良い指示(働きかけ)」「悪い指示(働きかけ)」の条件を整理する。
【ねらい】コミュニケーション(働きかけ)が成功するための条件に気づく。
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3 論理的コミュニケーションを支えるDAP思考 |
3-1 全体概要
(1)Why(なぜ行うか?)とWhat(何を行うか?)とHow(いかに行うか?)
(2)三つのステップで考える
・D(Define) : 目標を定義する
・A(Analyze) : 施策を分析する
・P(Plan) : 実行を計画する
(3)「拡散」と「収束」を繰り返す
・拡散:モレなくダブリなくリストアップする
・収束:根拠や論拠によって絞り込む
【内 容】自らの顧客(外部顧客又は内部顧客)に対する商品・サービスを考案し、経営層に提案するロールプレイを行う。
【ねらい】論理的納得を獲得するための条件に気づく。
3-2 Dステップの思考技法
(1)目標には三つの要素がある
・対象(事業、製品・サービス、業務、人‥‥)
・特性(売上・利益・コスト、品質特性、効率、能力‥‥)
・目標水準(数値目標、成果物)
(2)S(Specific)M(Measurable)A(Attainable &Ambitious)(Relevant)T(Time-bound)原則
(3)「目標」と「課題」と「問題」
・2種類の課題(抑止課題、成長課題)
(4)大きな目標(課題)を個別目標(課題)へと分解する
・課題系統図(イシューツリー)
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2日目 9:30~17:00 |
3 論理的コミュニケーションを支えるDAP思考(続き) |
3-2 Dステップの思考技法(続き)
(5)根拠と論拠によって個別目標(課題)を絞り込む
(6)目標を相手と共有する
・「目標の体系」の理解
・WIN-WIN関係の実現
【内 容】自らの業務における課題を課題系統図で分解する。その上で、最重要課題を特定し、SMART原則に則った目標を定義する。
【ねらい】「目標の定義」に適用される思考技法を理解する。
3-3 Aステップの思考技法
(1)最適な施策をいかにして立案するか?
・方策系統図(How ツリー)
(2)要因を究明した上で施策へと進む
・「対象の特性」に影響を与える要因
・要因系統図(Why ツリー)
・3種類の要因(誘発要因、阻害要因、促進要因)
・要因の分類枠(フレームワーク)の活用
(3)要因と施策を絞り込む
・因果関係(特性と要因の関係)の把握
・演繹・帰納・類推と仮説検証法(仮説思考)
・制約条件(時間・資源)や副作用を考慮した総合評価
【内 容】先の個人演習で定義した目標の実現にとって重要な要因を、要因系統図を用いてリストアップする。その上で、最重要の要因を最適化するための施策を立案する。
【ねらい】「施策の分析」に適用される思考技法を理解する。
3-4 Pステップの思考技法
(1)施策を実施するために必要な作業をリストアップする
・WBS(作業分解図)
(2)時間軸上に展開する
・作業ネットワーク図とクリティカルパス
・マイルストーンスケジュールとガントチャート
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4 心理的納得を獲得するコミュニケーション技法 |
(1)心理的納得をいかにして獲得するか?
・ 納得への障害を取り除く「地均し」
・納得を深める「巻き込み」
(2)相手に合わせることで「地均し」を行う
・ペースに合わせる(ペーシング)
・心理的特性(自我状態)に合わせる
・成熟度に合わせる
(3)三段階で「巻き込み」を深める
・高次の欲求の充足
・参加・帰属 → 関与 → 主導
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5 具体的なビジネス場面での実践 |
(1)組織内での働きかけ
・上司や経営層に対する上申(開発提案、改善提案‥‥)
・部下に対する指示
(2)組織外での働きかけ
・顧客に対する提案
いくつかのビジネス場面で使用できる企画書やプレゼンテーションシナリオのサンプルを用意し、その使用法を解説する。
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師
井筒 政弘
株式会社DAPリアライズ 代表
1988年東京大学大学院理学研究科(科学史・科学基礎論専攻)修士課程修了後、㈱荏原製作所勤務。㈱荏原製作所においては環境エンジニアリング事業部門に所属し、技術開発部・課長、G-One推進室(改革推進部門)・課長、企画調査室・部長、企画室・室長を歴任。米国SSQ社よりシックスシグマブラックベルトの認定を受けた後、シックスシグマをベースとし、各種の思考技法(ロジカルシンキング、問題解決、品質管理、ビジネスプロセスマネジメント等)を加味した汎用的なビジネス思考法である「DAP思考法」を確立。DAP思考法に基づく問題解決力強化プログラムを主導するとともに、各種改善プロジェクトを実施。また、環境エンジニアリング事業部門における事業戦略の立案、事業基盤の整備等を推進。現在、株式会社DAPリアライズ 代表取締役。セミナー・研修講師、コンサルタントとして活動中。
【指導テーマ】
DAP思考法を活用した事業戦略策定、業務改革、品質改善
DAP思考法を活用したビジネスコミュニケーション力強化
定員
20名(5名に満たない場合は延期する場合があります)
会場(東京)
日本能率協会・研修室(東京)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
TEL: 03-3434-6271
交通アクセス
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 3出口 より徒歩7分
都営三田線 御成門駅 A1出口より徒歩5分
都営大江戸線 大門駅 A4・A5・A6出口 より徒歩12分
JR山手線 浜松町駅 より徒歩15分
※開催会場は変更する場合があります。
その場合は別途ご案内いたします。