開催概要
TAOKは次の二つの目的を果すために作られた心理検査です
(1)自分の性格上の問題点をグラフで表すことによって、自己をよく知り、より望ましい自分を作るのを助ける。
(2)自分と他人に対する姿勢や態度をグラフで表すことによって、他人との人間関係をうまく行なう方法を学ぶ。
人間関係を自分でうまくコントロールできるようになることが交流分析(Transactional Analysis)の目的ですが、それには、他人の心の動きを読み取ったり、他人を操作するテクニックを覚える前に、まず、自分の心の働きを知ることが大切です。TAOKの「エゴグラム」は、心の働きを5つに分け、それぞれを数値に出したあと、グラフで表すように工夫したものです。
(著作権:TAOK教育訓練システム研究会・適性科学研究センター)
このような課題や要望をお持ちの方々にお奨めします
・自分の思っていること、指摘したいことを他者に上手く伝えられない
・上司・部下との情報共有の在り方や、他部署との人間関係に課題を感じている
・全社的なルールの策定と提案をしているが、関係者の説得が難しく進まない
・コミュニケーション不足が原因で業務が円滑に進まない部門に対人折衝のポイントを伝えたい
お奨めの対象
・接客、営業関連のトレーナー、インストラクターの方々
・対人接点部門のマネジャー、OJTトレーナーの方々
・社内外の人と折衝を行う部門の方々(営業、サービス、システム、保守、渉外など)
・プランニング、企画などの説得や交渉を行う方々
・会議や話し合いのファシリテータ役を担う方々
特徴
・TAOK診断(性格診断テスト)を行い、参加者自身の性格の傾向と対人関係への留意を自覚する。
・交流分析理論にもとづく実習を通して、よりよい対人関係づくりと折衝・交渉能力の向上を実現する。
・体験学習プログラムにより、職場ですぐ実践できるスキルが身につく。
ご参加のお奨め
セールスマンの業績の差について調査をしたところ、その差は商品知識やセールス・テクニックなどスキルの多少ではないことが明らかに
されました。差は仕事観や顧客観など、「ものの見方」にあったのです。アメリカの心理学者マクレランドは、これをコンピテンシーと呼びました。
本セミナーでは、TA(トランザクショナル・アナリシス)を用いて、自己のパーソナリティを分析します。PAC(親・大人・子ども)の自我を分析することを通じて、評価や判断をどのようにしているのかに気づきます。
ストローク分析により、他者を認める気持ちに、ライフポジション分析で他者に対する態度から、人生そのものに対する姿勢に気づきます。
つまり、自分自身のコンピテンシーの源に気づくのです。そして、チェンジ・スルー・アウェアネス、“気づき”によってパーソナリティを変えていきます。
受講者の声
・相手のタイプに応じて対応を変える必要性は今までも感じていたが今回のセミナーでしっかりと整理できたので、より実用の実感が掴めた。
・対人のコミュニケーションにおいて、自分の落ち度に気づけ、変わるきっかけになりました。
・苦手な人との関わり方に講義の内容を活かしたい。
・自分の気づいていない一面に気づくことができた。 職場のみならず自身のライフステージに活かし実践していきたい内容であった。
プログラム
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項目 |
内容 |
1日目 9:30~17:00 |
0.コースオリエンテーション |
●対人能力検査(TAOK)
※TAOK診断を行いますので、9:30までにお集まりください
[学習のポイント]
自分のパーソナリティ、基本的な対人態度について診断を行います。
コース中に検査結果を各人にフィードバックし、自己への気づきを促します。
本コースの目的は「自身への気づき(アウェアネス)にあります。
理解する、学ぶこともありますが、より自分自身を振り返る、思い出すことに傾注していただきます。
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1.自己のパーソナリティ分析(エゴグラム分析) |
●批判的な自我、保護・養育的自我
●合理・論理的自我
●自由で明るい自我、他者に反応する自我
[学習のポイント]
人の自我は「親・大人・子ども」に分けることができます。
自分のなかにある「親・大人・子ども」はそれぞれどんな態度や表現をするのか、どれが特に強いのか、などについて、気の合う人・合わない人と自分の比較分析などを通じて、気づきを促します。自分はいったいどんな性格なのか、気づけば気づくほど、変化の可能性が出てきます。
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2.他者とのやりとりの分析(対人交流分析) |
●健全なやりとり
●不成立のやりとり
●不快感の残るやりとり
[学習のポイント]
人と人のやりとりには、気分良い―悪い、意思が通う―通わない、一致する―ずれる、など成功失敗があります。これについて、「親・大人・子ども」がどのように関係してくるのかを学びます。特に言葉以外の、表情や態度、目つきやしぐさのクセは関係を極端に悪化させるということに気づいていただきます。
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3.他者を認め、受け入れる(ストローク分析) |
●肯定的な態度、表情、しぐさ、メッセージ
●否定的な態度、表情、しぐさ、メッセージ
[学習のポイント]
他者を認める、受け入れる、尊重するような態度、表情、表現をストロークと呼びます。肯定的なストロークを交換することが対人関係の基本となります。 自分がどのようなストロークを発しているか、受けているかについて気づきを深めます。 笑顔や語りかけ、相づちやうなずき、アイ・コンタクトなどすべてがストロークですから、それらを意識的にすることで、自身のスタイルは全く変わってしまいます。
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4.こじれてしまった話し合い
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●ケーススタディのグループ別発表
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2日目 10:00~17:00 |
5.対人関係の密度分析 |
●自 閉…他者への気づきなし
●儀 礼…表面的な他者への対応
●社 交…うちとけた社交的対応
●活 動…目的達成のための対人対応
●ゲーム…失敗した交流、破壊的な対人対応
●親 密…心が通じあうような対人対応
[学習のポイント]
肯定的なストローク交換が行われているほど、お互いが分かりあえ親密な関係になります。 肯定的ストロークが少ないと、よそよそしい関係ですから、交流は深まりません。 日常的にどのような交流が支配的なのかに気づきを深めます。
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6.失敗・破壊的な対人関係のパターン(ゲーム分析) |
●よくある軽い失敗
●恥ずかしく、みっともない失敗
●人生を破壊してしまう失敗
[学習のポイント]
人間味、誠実さ、真実味のない交流は人間関係を寒々しいものにし、場合によっては破壊的に作用してしまいます。 そのような交流を「いつわりの関係」という意味でゲームと呼びます。 自分にどのようなゲームの癖があるのか、気づきを深めていただきます。
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7.他者に対する基本的態度(ライフポジション分析) |
●自分に対する肯定・否定度
●他人に対する肯定・否定度
●ライフ・ポジション
[学習のポイント]
自分について、他人について否定的意識を持っていると、それが態度や表情になって表出するため、対人関係が破壊的なものになってしまいます。 自身がどのような否定観を持っているのか、それがどう対人態度に影響しているのか、気づきを深めます。 特に自己肯定観を強く持つためにどうするか、よく考えていただきます。
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8.交渉プロセスのふりかえり |
●プランニング
●リレーション
●アグリーメント
●メンテナンス
[学習のポイント]
OK-OKリレーションを形成して、ウィン-ウィン型の交渉プロセスをつくります。 受け身ではなく積極的なストローク発信を練習します。
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
1日目 9:30~17:00
2日目 10:00~17:00
講師
岡本 正耿
株式会社マーケティングプロモーションセンター代表取締役
早稲田大学大学院客員教授
JMAマネジメントスクール専任講師
日本経営品質賞評価制度委員長
定員
20名
※参加人数が最少催行人数に達しない場合は、延期もしくは中止にさせていただく場合がございます。
※会期・会場によって、定員が異なる場合がございます。
会場(東京)
日本能率協会・研修室(東京)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
TEL: 03-3434-6271
交通アクセス
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 3出口 より徒歩7分
都営三田線 御成門駅 A1出口より徒歩5分
都営大江戸線 大門駅 A4・A5・A6出口 より徒歩12分
JR山手線 浜松町駅 より徒歩15分
※開催会場は変更する場合があります。
その場合は別途ご案内いたします。