開催概要
開催にあたって
「想定外」と言われた2011年の東日本大震災を経験した日本は、その後、「想定外」を克服して強靭な国になったと言えるでしょうか?
2011年以降の日本では、熊本地震のような大災害のみならず、2014年の豪雪、2016年の博多陥没事故、ケーブル火災による停電、大型台風の上陸など、規模もレベルもさまざまな自然災害・事故が続いており、BCP(Business Continuity Plan=事業継続計画)の整備が強く求められるようになってきています。
しかしながら、昨今公開されているBCP(事業継続計画)に関する企業アンケートでは、いまだにBCPの社内スキルがないために策定できない企業があるばかりでなく、一度作ったBCPをどのように育て、定着させていくのか、という課題を抱える企業が多いようです。また、災害時の初動でもっとも重要なダメージ・コントロールが軽視されている傾向も見受けられます。その結果、約100億円の特別損失を計上する事例なども報告されるようになりました。
本セミナーの「入門編」では、これからBCP(事業継続計画)を策定する企業を中心に、前述の課題を解決するBCP(事業継続計画)の作り方・動かし方の基礎を1日で学んでいただきます。
また近年では、災害発生時の事業運営にあたって、企業側の安全への配慮も強く求められる世相になってきており、経営にとっての重要課題となっています。本セミナーでは、事業の継続と企業の安全配慮義務を両立させる仕組みについても解説いたします。
特徴
(1)なぜBCPが作れないのか?難しいのか?その理由を明らかにして、具体的な解決方法を学びます。
(2)チェックリスト・手順書を多用して、誰でも作れる「BCP策定のツボ」を学びます。
(3)演習を交えて理解を深めます。
対象者
● BCP=(事業継続計画)を事業戦略に組み込む具体的な方策を知りたい経営層
● 災害時の安全配慮義務への対応をBCPに組み込みたい経営層
● これからBCPを策定する新任の責任者・担当者
● BCPを作ったあと足りない部分があるとお考えの責任者・担当者
受講にあたって
・ Zoomを使用したオンライン研修です。
初めてZoomを利用される場合は、事前に視聴の確認をお願いいたします。
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システム要件
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接続テスト
※ Zoomのインストールは無料です。(
http://zoom.us/download )
※ Zoomを新たにインストールする場合は、GoogleChromeかFirefoxをおすすめいたします。
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1申込につき1名様がご受講ください。(著作権の観点から1申込で複数の方のご受講はお受けしません)
・ビデオオンできる環境をご用意ください。イヤホンやヘッドセットなどを使用しての受講をおすすめいたします。
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講師からご質問する場合があるので、マイクを使える環境でご参加ください。
・申込時には当日受講される方のメールアドレスを登録してください。
・テキストは事前に郵送いたします。
・本セミナーの講義資料および配信映像の録画、録音、撮影などの複製ならびに二次利用は、一切禁止です。
・ご受講者のご都合により、当日欠席となった場合、録画等の提供はございません。
・お申込みの前に必ず
オンラインLIVEセミナー規約をご確認ください。お申込み完了を以て規約に同意したことといたします。
プログラム
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項目 |
内容 |
1日 10:00~17:00 |
1. オープニング |
(オープニング)
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2. BCPの概要と現状 |
・BCPのあるべき姿とは
・日本企業におけるBCPの課題-東日本大震災の経験を振り返って
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3. BCPが作れない3+1の理由 |
・BCP策定が難しい典型的な3+1の理由とは
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4. 動くBCPの戦略 |
・企業戦略とBCPの基本的考え方
・BCPを事業戦略の一環として組み込むための具体策とは
・演習 : BCP戦略の選択/適用範囲の選択/BCP方針の決定
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5. 動くBCP作成の3+1のポイント |
・経営層が立てた事業継続方針を実装するためのBCP作成
・災害時に機能を発揮できるBCP作成の3+1のポイント
・演習 : 結果から考える練習/操業度の設定/操業度に応じた復旧プラン作成
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6. 動くBCPに必要な安全配慮義務対応 |
・事業継続計画に、安全配慮義務を組み込むための具体的な手順
・演習 : 安全配慮義務への対応度チェック
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※プログラム内容は、変更される場合があります。
また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※昼休みは12:00~13:00を予定しております。
講師紹介(敬称略)
秋月 雅史
inKrone㈱ (インクローネ) コンサルティング事業部 本部長
(一社)日本能率協会 BCP担当講師