開催概要
対象
・研究・開発部門の管理者、マネジャー、スタッフの方
・実験技術の継承を課題としている方
セミナーのねらい
実験技術は固定的なものではなく、ケースバイケースでその時々に考えるべきもので、マニュアル化は難しいと考えられています。
したがって実験技術の継承については、これまでほとんど触れられてきませんでした。
しかし、スピード化、効率化、人材の流動化が激しい今日においては、重要な課題の一つとして注目を集めています。
本セミナーでは、特に
実験技術の技術継承における本質を理解し、発展的成長へつなげるための技術継承戦略について、暗黙知・形式知といった考え方や行動心理学の要素を取り入れながら解説します。
受講者の声
・お話がうまく、非常に理解しやすかったと感じました。講義内容のレベル、量も私個人にマッチしていました。
・暗黙知は知ってはいるものの漠然とした認識しかなく、「理由や背景」や「選定理由」など具体的にどのようなアプローチで探っていけば良いかが分かったのは大変助かりました。
・技術を継承する対象者の年齢がかなり離れており、何を軸に伝えればよいのか悩んでいたが体系的に教えていただき参考になりました。
・自分が実施している考え方自体は大きな間違いがなかったと思い、自信が付きました。
・これまでの自分たちのやり方で良くなかった点が分かった
・暗黙知・形式知の整理、継承者・受けての心構えや考え方の準備、組織として求められる対応等の整理ができました。
本セミナーで修得できること
・本来あるべき実験技術の継承
・基盤人材戦略
・保有技術の可視化と情報資産化
・継続性と発展の両立
オンライン受講方法
・ テレビ会議ツール「Zoom」で配信します。事前に
接続テストにアクセスいただき、動作をご確認ください。
・1申込につき1名様がご受講ください。(著作権の観点から1申込で複数の方のご受講はお受けしません)
・すべての参加者がカメラやマイクを使いながら参加いただきます。
・お申込み時、参加される方のメールアドレスを必ず登録してください。
・テキストは会期の3営業日前~前日にお手元に届くよう手配します。
・本セミナーの講義資料および配信映像の録画、録音、撮影など複製ならびに二次利用は一切禁止です。
・Zoomにおけるリモート制御ならびにレコーディング機能はホスト側にて停止させていただきます。
※お申込みの前に必ず
オンラインLIVEセミナー規約をご確認ください。お申込み完了を以て規約に同意したことといたします。
プログラム
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項目 |
内容 |
1日 10:30~16:30 |
1. 技術継承と暗黙知 |
・継承とナレッジの共有化
・暗黙知を形式知に
・テクニックをテクノロジーに・ 情報資産化
・情報資産化
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2. 実験技術継承の目的 |
・なぜ継承するのか
・サスティナビリティ
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3. 実験技術継承における課題 |
・伝える側の課題
・受け手の不在
・責任と原因の帰属
・継承における心理的課題
・現場担当者任せの課題
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4. 継承プロセスとキーポイント |
・テクノロジー化のポイント
・重要な顕在化の方法
・プロセスフロー
・技術の可視化
・手順の後ろにあるもの
・ノウハウ・技術以外に伝えること
・継承の内的プロセス
・業務化と期限、ゴール設定
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5. 継承を成功させる戦略 |
・経営戦略との整合
・期間の設定と時間確保
・優先順位とステップ継承
・プロジェクト化、マニュアル
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6. 実験技術継承の実際 |
・実験プロセスの細分化
・実験スキルの分類
・作業、思考の区別
・流儀(個性)の整理
・裁量バランス
・動作の継承
・実験プロセスの比較
・実験条件、実験操作
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7. 内面と啓発 |
・手順だけで終わらない
・ソフト要素とは
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8. 技術(ナレッジ)の可視化・情報化 |
・外面(手順)の情報化
・パラメーターの可視化
・多元的収集と情報次元の拡大
・内面の情報化
・認識プロセスの可視化
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9. 情報の評価と解析 |
・情報整理、構造化
・独立性と相関性
・直感的、感覚的で良い?
・プロセスとしての解析
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10. 技術継承の方法(伝え方と教え方) |
・継承のパターン
・継承技術のブレークダウン
・認知バイアスの罠
・正しいOJT
・コミュニケーション
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11. 育成と継承 |
・オーバーラップ
・メンタリティ
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まとめ ~継承のゴール~ |
(まとめ~継承のゴール~) |
※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師紹介(敬称略)
奥村 治樹
ジャパン・リサーチ・ラボ代表
東レ、パナソニック等にて材料開発や開発マネジメントに従事。
その後、化学系ベンチャー企業などを経て現在は、ジャパン・リサーチ・ラボ代表として技術コンサルティング、人材育成を行う傍ら、大学での講義や中小企業の育成事業等に携わっている。博士(工学)
定員について
参加定員の関係でご参加いただけない場合は折り返しご連絡いたします。