【POINT】
・タグチメソッド(品質工学)の代表的な手法「パラメーター設計(ロバスト設計)」を基本から理解する
・なぜパラメーター設計が品質未然防止の決定打なのか?
・パラメーター設計の手順とポイントの徹底解説
◆2020年度は、プログラム改訂のうえオンライン研修で開催します◆
開催概要
セミナーのねらい
タグチメソッドは活用が難しいと良く言われます。その理由として
・SN比、動特性などの独自の考え方が多く存在し、かつ概念理解が難しい。
・考え方の本質にたどり着くまでに力尽きてしまう
・中途半端な理解のために、適用ができないと思い込んでいる
といったことが挙げられます。
またCOVID-19を経て技術者のワークスタイルも変わりましたが、その中でも品質問題を起こさない会社では、品質で問題を出さないための標準や基準が確立されています。
タグチメソッドは設計に先立ち、問題を起こしにくい条件を先行して導き出す手法です。
どこでも仕事を進めることが求められる時代において、十分な経験やスキルを持っていない設計者にとって、タグチメソッドは必須の考え方と言えるでしょう。
本セミナーでは、1日間という制約の中で、その基本概念を理解し、適用方法についての理解を深めていただくことを中心に置いています。
数式の成り立ちなどは他に譲り、職場の中での活用方法を考えていただけるよう、わかりやすく丁寧に解説していきます。
演習やQ&Aを交えて双方向で進めてまいります。
本セミナーで理解できること
・従来の品質管理とタグチメソッドとの違い
・機能するシステムを設計する
・SN比の考え方
・パラメーター設計の手順
このような課題をお持ちの方に特におすすめです
・耐久品質問題などの品質トラブルが市場で発生し、トラブル対応のもぐら叩きが収まらない
・タグチメソッドを理解しようとしたもののハードルが高く職場で活用できない
対象
・開発、設計、生産技術、品質保証部門の方
・若手・中堅エンジニアの方
・品質問題の未然防止について理解したい方
・タグチメソッドを理解しようとして挫折した経験のある方
オンライン受講方法
・ Zoomを使用して配信します。初めてZoomを利用される場合は事前にサイトにアクセスいただきご準備ください。インストールは無料です。
・テキストは会期2日前までに郵送します。
・1申込につき1名様がご受講ください。(著作権の観点から1申込で複数の方のご受講はお受けいたしません)
・ビデオオンできる環境をご用意ください。イヤホンやヘッドセット、外部スピーカーを仕様しての受講をおすすめします。
2019年度参加者の声
・パラメーター設計の考え方について、とても丁寧に説明していただきが参考になった。グループディスカッションを通して、いろんな人のアイ
デアや考え方を具体的に共有でき役立った。
・難しい式は一旦保留して、流れを理解することに重きを置いたのが非常に分かりやすく、大変参考になりました。
・今回初めて学びましたが、今まで使っていたQC手法等とは違う新しい考え方を知ることができて良かった。
式等がない分、大筋がつかみやすかったと思います。
・直交表、SN比の理解が深まり、とても参考になりました。
・本を読んでも理解できなかったところがすっきりわかりました。
プログラム
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項目 |
内容 |
1日 10:00~16:00 |
1 市場で起きている品質問題と企業の対応 |
・品質問題に関して良く見られる状況
・定義からみる品質と品質保証
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2 品質問題への対処方法を理解する |
・未然防止への3ステップ
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3 基本的な考え方 |
・タグチメソッドとは
・原因と結果
・新たな品質保証の考え方とは
・パラメーター設計とは
・機能性とは
・機能するシステムに向けた2つのアプローチ
・ノイズ対策の3つの考え方
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4 パラメーター設計の実際 |
・2段階設計法のイメージと実際
・SN比とは
・パラメーター設計の手順
【Step1】テーマの選定
【Step2】システム入出力の検討と機能の検討
【Step3】出力変動の評価方法決定
【Step4】実験計画の立案
【Step5】実験実施と測定
【Step6】結果の解析
【Step7】再現実験の実施
【Step8】まとめ考察
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5 職場での活用ポイント |
(職場での活用ポイント)
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師
柏木 茂吉
株式会社日本能率協会コンサルティング
開発・設計マネジメント革新センター
センター長 シニア・コンサルタント
入社以来四半世紀以上にわたり、一貫して技術部門に対する支援を継続している。
支援対象は、国内自動車メーカー、Tier1自動車部品メーカー、精密機械、石油化学など、日本を代表するエクセレントカンパニーに対する支援を多数有している。
【主な支援領域】
1.R&Dプロジェクトマネジメント領域:「R&Dプロジェクト・マネジメント革新」、「開発期間短縮」、「設計品質革新」
2.組織変革領域:「技術者・ナレッジワーカー組織革新」、「リーダー・マネジャー教育」、「 組織診断」
定員について
参加定員の関係でご参加いただけない場合は折り返しご連絡いたします。