開催概要
対象
・製造部門、生産技術部門、生産管理・工場管理部門、開発・設計部門のスタッフ
・原価計算について学びたい方
本セミナーのねらい
“会社はお金に強い技術者を求めています”
お金の計算は経理に任せておけばよいと考える技術者、会社の売上や利益に関心のない技術者は経営目的に合う技術者ではありません。反対に技術に関心のない経理も同じです。会社の目的は利益にありますが、顧客価値を生まない過剰品質(品質余裕の取りすぎ)やリードタイム短縮、採算を無視した自動化に傾倒していないでしょうか。結果として、日本は世界のモノづくり大国であるにもかかわらず、技術力では勝てても収益性や生産性では後塵を拝することになっています。
本講座は自らの技術をお金で見る管理会計を習得することをねらいとしています。売上高の80%を占める製造原価のほとんどは技術者が決めていることを知り、それを測定する原価計算を学ぶ中で技術者がコストに果たす役割が明確になります。また、演習を通じて「利益を上げる会社づくり」が体感できます。
プログラム
|
項目 |
内容 |
2日間 10:00~17:00 |
1 原価と利益のしくみ
~基礎的な会計用語を理解する~
|
(1)お金の計算には3種類ある
(2)利益はどのように計算されているか
(3)費用・原価とは何か
(4)直接費・間接費とは何か
(5)変動費・固定費とは何か
|
2 製品別の原価を計算してみる
~材料費と加工費を計算する~
|
(1)事後の(実際)原価と事前の(標準・見積)原価
(2)材料費の計算のやり方
(3)加工費の計算のやり方
|
~利益を生み出すしくみを学ぶ~
|
(2) 製品別原価と利益の計算
(3)生産・組み立て、納品と販売
|
4 コスト・時間テーブルの作成
~購入品・工程別時間の標準資料化~
|
(1)標原価見積にはどのような種類があるか
(2)コストテーブルの作成手順
|
5 改善と管理によるコストダウン
~CD成果は経理数値に反映する~
|
(1)標準作業方法を標準原価にする
(2)原価情報の一元化
(3)コストダウン効果を測定する
|
6 原価計算から原価管理へ
~技術の原価企画と製造の標準原価管理~ |
(1)何をすればコストが下がるか
(2)どれ位コストが下がるか:あるべき姿の追求
(3)技術段階のコストダウン
(4)製造・管理段階のコストダウン
|
7 原価見積から価格見積へ
~受注時点で利益がわかる~
|
(1)基準販売価格で売りたい価格を出す
(2)価格はどのようにして決まるか
|
8 原価計算結果を経営に役立てる
~損益分岐点と限界利益で意思決定~
|
(1)損益分岐点の原理
(2)利益を増やす5つの方法がある
(3)限界利益を使った意思決定
|
※プログラム内容は変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
※昼休みは12:00~13:00を予定しております。
ご案内
講師
橋本 賢一
JMA専任講師
㈱MEマネジメントサービス マネジメントコンサルタント
公認会計士
1970年会計事務所を経て日本能率協会コンサルティングに入職。IEを中心に生産性向上、生産管理、原価管理のコンサルティングを行う。1985年㈱MEマネジメントサービスを設立。「原価管理」「原価企画」を中心とした企業経営のマネジメントレベルから工場管理、購買管理まで、国内はもとより海外企業で、幅広くマネジメントコンサルタントとして活躍している。豊富な実績と裏付けされた理論とその具体的な指導によるダイナミックな総合的アプローチにおいて定評がある。
【著書】
『経済性工学がわかる本』『見える化でわかる売り値と買い値』
『見える化でわかる間接・サービス部門の原価管理』『よくわかる原価のしくみ』
『社長!経営が見えていますか?』『よくわかる「ムダとり」の本』『実践 原価計算』 他多数。
定員について
参加定員の関係でご参加いただけない場合は折り返しご連絡いたします。
会場(東京)
日本能率協会・研修室(東京)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
TEL: 03-3434-6271
交通アクセス
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 3出口 より徒歩7分
都営三田線 御成門駅 A1出口より徒歩5分
都営大江戸線 大門駅 A4・A5・A6出口 より徒歩12分
JR山手線 浜松町駅 より徒歩15分
※開催会場は変更する場合があります。
その場合は別途ご案内いたします。