開催概要
対象
・生産技術部門スタッフ
・生産管理・工場管理部門スタッフ
・製造部門スタッフ
本セミナーのねらい
今日のモノづくりは設計部門の製品設計に始まり、生産技術部門がモノづくりのプロセスを設計します。そして、製造部門が現物の製品に仕上げます。生産技術は設計と製造の橋渡しをしますが、会社の歴史や作っている製品によってその役割は異なります。しかし、「①最適生産方式を追求するモノ創り」「②人が支える自動化モノ作り」「③迅速かつ柔軟なモノ造り」の3つは共通の役割です。
日本国内の製造業は「図面に描けば現場の熟練者がつくってくれる」という“現場力”によって支えられ、製造部門主体のモノづくりが続いてきた一方で、生産技術は“設備屋”としての役割しか与えられずにきました。しかし、現場で改善に取り組んだり自動化・デジタル化を進める上で生産技術が果たす役割は拡大しています。そこで、生産技術の役割を明確にし、社内でのあるべき位置づけを確認し、そこに向かうための方策を知りたいとするニーズは日増しに大きくなっています。
本セミナーは、モノづくりの立役者となる生産技術に焦点を当て、今後期待される役割と果たすべき役割について学んでいただきます。
オンライン受講のご案内
・テレビ会議ツール「Zoom」で配信します。事前に
接続テストにアクセスいただき、動作をご確認ください。
・1申込につき1名様がご受講ください。(著作権の観点から1申込で複数の方のご受講はお受けしません)
・ビデオオンできる環境をご用意ください。イヤホンやヘッドセット、外部スピーカーを使用しての受講をおすすめします。
・お申込み時、参加される方のメールアドレスを必ず登録してください。
・テキストは事前に配布します。
・本セミナーの講義資料および配信映像の録画、録音、撮影など複製ならびに二次利用は一切禁止です。
・Zoomにおけるリモート制御ならびにレコーディング機能はホスト側にて停止させていただきます。
※お申込みの前に必ず
オンラインLIVEセミナー規約をご確認ください。お申込み完了を以て規約に同意したことといたします。
プログラム
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項目 |
内容 |
2日間 10:00~17:00 |
1.生産技術者に必要なIEと原価知識
―全体最適のための経営視点― |
(1)生産技術者の組織上の役割とスキル ・生産技術者のレベル評価
(2)生産技術者の業績向上に果たす役割 ・付加価値追求の生産技術へ
(3)生産技術者に必要なIE知識 ・IEの本質は最適生産の構築
(4)労働生産性向上に寄与する投資 ・自動化依存の生産性向上の限界
演習 投資の回収計算で正しい選択が?
(5)生産性の改善と管理の2つの側面 ・生技は改善、製造は管理の役割>
演習 茄子ラインの改善と管理ロス
(6)生産技術者に必要な原価知識 ・改善効果が計算できるか
演習 改善と管理のCD効果を計算
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2.最適生産方式を追求するモノ創りの役割
―生産技術力で業績に貢献― |
(1)アウトプットの規定後にインプット ・過剰品種・品質・LTの回避
(2)標準作業方法・標準時間の設定 ・改善=現状の標準➡改善後標準
(3)設計アプローチで最適生産を構築 ・生産要素の最適組合せシステム
(4)最適設備は加工点設計から ・過大設備にならないために
演習 設備効率問題
(5)不良の出ない設備の設計 ・工程能力を確保する
演習 標準偏差の計算
(6)基本機能だけで作業・工程をつなぐ ・人と機械の生産性と柔軟性の両立
演習 ロボット作業の改善
(7)生産量に合う生産形態の選定 ・ライン・セル・機能別の選択
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3.人が支える自動化モノ作りの役割
―使いやすい生産システムの提供― |
(1)自動化対象を絞り込む ・自動化の順序と範囲の決め方
(2) 残り手扱い最少の原則 ・レンガ積み作業改善に学ぶ
演習 検査の自動化改善例
(3)人にやさしい自動化の推進 ・人と機械の新しい関係
演習 人間工学に学ぶ人と機械の特性
(4)技能伝承の手順 ・人が持つ技能を体から引き離す
(5)機械化は段取作業を増やす ・段取り改善の目的は設備生産性向上
演習 段取り改善の手順
(6)管理しやすい製造方式を提供 ・量に合せて生産方式の選択ができる
(7)製造のKPI向上に貢献 ・労働生産性の向上がねらい
演習 工数・設備効率の一体測定
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4.迅速かつ柔軟なモノ造りの役割
―デジタルで繋がるスマート工場― |
(1)マス・カスタマイゼーションの進展 ・類似を集め変化を後の生産方式
(2)標準化で設計部門と連携強化 ・MDの効果は生産技術で実現
演習 標準化のステップ
(3)迅速性は同期、柔軟性は在庫を使う ・VUCA:ブーカへの対応
(4)顧客と繋がるスマート工場に向けて ・フロントから始まるデジタルツイン
演習 デジタル・マニュファクチュアリング
(5)スマート工場で現場はどう変わるか ・現場は設備を使いこなすスキルを
(6)SCMは生産管理の役割 ・デジタルサプライチェーンへ
(7)生産技術者のスキルアップ ・生産技術者のスキルマップ
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※プログラム内容は変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
※昼休みは12:00~13:00を予定しております。
ご案内
講師紹介(敬称略)
橋本 賢一
JMA専任講師
㈱MEマネジメントサービス
マネジメントコンサルタント / 公認会計士
1970年会計事務所を経て日本能率協会コンサルティングに入職。IEを中心に生産性向上、生産管理、原価管理のコンサルティングを行う。1985年㈱MEマネジメントサービスを設立。「原価管理」「原価企画」を中心とした企業経営のマネジメントレベルから工場管理、購買管理まで、国内はもとより海外企業で、幅広くマネジメントコンサルタントとして活躍している。豊富な実績と裏付けされた理論とその具体的な指導によるダイナミックな総合的アプローチにおいて定評がある。
【著書】
『経済性工学がわかる本』『見える化でわかる売り値と買い値』
『見える化でわかる間接・サービス部門の原価管理』『よくわかる原価のしくみ』
『社長!経営が見えていますか?』『よくわかる「ムダとり」の本』『実践 原価計算』 他多数。
定員
20名(参加人数が最少催行人数に達しない場合は、延期もしくは中止にさせていただく場合がございます。)
会場(東京)
日本能率協会・研修室(東京)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
TEL: 03-3434-6271
交通アクセス
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 3出口 より徒歩7分
都営三田線 御成門駅 A1出口より徒歩5分
都営大江戸線 大門駅 A4・A5・A6出口 より徒歩12分
JR山手線 浜松町駅 より徒歩15分
※開催会場は変更する場合があります。
その場合は別途ご案内いたします。