開催概要
対象
・食品工場の新任工場長・幹部
・食品工場の新任工場長補佐
・上記の候補者の方々
開催にあたって
食品に関わる企業において、安全・安心な商品の提供は企業としての使命であり、最重要課題のひとつといえます。“食品の安全・安心”に対する消費者の要求が高まる中、食品業界では異物混入をはじめとするトラブルを減らすため、ハード面・ソフト面で様々な対策を講じているにも関わらず、事故・事件は一向に後を絶たない状況が続いています。マネジメントシステムの整備とともに、単なる机上のルールづくりではない、食品工場を管理する精度向上が重要な課題となっているのです。
本セミナーでは、食品工場が抱える様々な課題解決のために、大きな役割を果たす食品工場長・幹部の方が、工場マネジメントに始まり、品質管理・食品安全管理についての知識を整理し、今後の工場運営に活かしていただくためのノウハウを学んでいただくことを目的としております。新任の工場長・幹部にとってはこれからの工場運営のヒントとして、また、現任の方にとっては現在の課題を解決する一助としていただければと存じます。皆様の積極的なご参加をお待ちいたしております。
特徴
現食品工場幹部と食品工場の改善を数多く手掛けているコンサルタントが、食品工場のマネジメントのあり方を解説します
・ 従来の延長線上の業務体制から脱却した仕組みを構築するための手法を解説します
・ 他産業とは違う、食品工場ならではの視点で、マネジメントの手法を解説します
・ 品質管理・食品安全管理の手法についての理解も深めます
プログラム
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項目 |
内容 |
1日目
マネジメントの基礎とコスト管理編
10:00~17:00 |
1.工場マネジメント基礎 |
1)工場運営の基本
・食品工場を取り巻く環境
・工場運営の3つのステージ
2)工場マネジメント課題の総点検
・新製品導入~量産プロセスの課題
・クレーム対応~危機管理プロセスの課題
・課題MAPの作成
3)工場マネジメントの実際
・マネジメントマトリクスの活用
・5段階評価指標とマネジメントレベル向上
・工場長の役割を考える
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2.生産性とコストマネジメント |
2.1. コスト管理
1)工場の生産性把握と改善着眼
・生産性の理解
・コスト改善の基本思考
・コスト改善のヒント
2)原材料管理の勘どころ
・原材料管理の要点
・歩留まり管理の考え方(総合歩留り)
3)工程管理の勘どころ
・工程管理の要点
・ライン編成の考え方と適正人員
・高効率ラインの実現
2.2. ファシリティマネジメント
4)食品工場に期待されるファシリティマネジメント
・設備利用率(遊休率)と設備稼働率
・季節変動への対応
5)在庫適正化とフレキシビリティ
・ロット倍率の考え方
・これからの食品工場に求められるフレキシブル生産
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2日目
品質管理と組織運営基盤編
10:00~17:00 |
3.品質管理体制 |
1)食品工場に求められる品質管理
・品質管理の3つのステージ
・品質特性、危害特性、管理特性
・5段階評価指標と改善マネジメント
2)トラブル対応と再発防止
・トラブル対応のプロセス
・再発防止の勘どころ:真因の追究
3)未然防止に向けた活動の要点
・プロセス保証と自工程完結
・リスク評価と未然防止
・バリデーションと監査
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4.食品安全と組織マネジメント |
4.1.食品安全とマネジメントシステム
1)食品安全の基本(再確認)
・目指すべき未然防止型の管理体制
・リスクマネジメントの重要性
2)食品安全マネジメント(ISO22000・FSSC22000)の導入と活用
・マネジメントシステムの特徴
・活用の勘どころ
・危機管理体制
3)安全意識の高い職場づくり
・工場長の役割
・管理・監督者の役割
・現場の役割
4.2.フードディフェンスと組織のマネジメント
4)フードディフェンスとマインドリスク
・食品工場の特徴と人の管理の難しさ
・マインドリスクを理解する(人の心に潜むリスクを意識しているか)
5)ALERTとTACCPの考え方
・ALERT視点での工場管理の見直し
・TACCP視点でのディフェンス強化
6)働きがいのある職場づくり
・働きがいと組織の活性度
・これからの食品工場に求められる組織マネジメント
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師(予定)
廣田 正人 氏
日本能率協会コンサルティング 品質革新センター シニアコンサルタント 技術士(経営工学)
【略歴】
大手製造企業を経て、1991年、日本能率協会コンサルティング入社
(ISOマネジメント革新センター長、品質経営事業部長歴任)
企業の「品質経営実践」を基本に、「工場の品質保証・安全性保証体制の再構築」、「製造現場の生産性向上・品質向上」といったテーマから「開発部門・調達部門のリスクマネジメント」まで、生産活動全般に渡る幅広い分野のコンサルティングを手がける。特に食品企業におけるHACCP導入や安全・品質マネジメント、コンプライアンスについての指導経験は豊富であり、最近では事業再生、ファシリティマネジメント、フードディフェンス、組織活性化についても積極的に取り組み、食品製造業の経営課題の解決を支援している。
永嶺 彰 氏
(株)ロッテ 品質保証部 品質保証第一担当 グループ品質保証課 課長
【資格】
ISO22000審査員補、ISO14001審査員補、ISO9001審査員補、中級食品表示診断士
【略歴】
大学卒業後、自動車メーカーに入社。車両を生産する組立工場の生産技術部門を担当し、9年間在籍した後食品業界に転身。食品製造会社2社で工場長、生産部長、品質保証部長を経験した後、ISOの審査員活動を経て2013年11月に(株)銀座コージーコーナーに入社、製造本部長の任に就く。2018年2月より(株)ロッテに出向、現職。現職では、ロッテ国内グループ会社および食関連事業部門への品質保証支援を行う部署の責任者として、ロッテグループ全体の品質保証体制の強化に取り組んでいる。
※講師は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
定員
参加定員の関係でご参加いただけない場合は折り返しご連絡いたします。
会場(東京)
日本能率協会・研修室(東京)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
TEL: 03-3434-6271
交通アクセス
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 3出口 より徒歩7分
都営三田線 御成門駅 A1出口より徒歩5分
都営大江戸線 大門駅 A4・A5・A6出口 より徒歩12分
JR山手線 浜松町駅 より徒歩15分
※開催会場は変更する場合があります。
その場合は別途ご案内いたします。