開催概要
開催趣旨
昨今、電池を組込んだ電気・電子機器での製品事故リスクが増大しています。発煙・発火や故障など、一つ製品事故を起こせば数百億円規模の多大な損害を招く恐れがあり、対応を誤れば企業の存続が危ぶまれる状況になります。
各社においては現在、事故や不具合の未然防止に積極的に取り組んでおられることと思います。
しかしながら、なかなか製品事故が減っていません。その根本原因として、電池を構成している材料の性質や反応の解析、異常時に電池内で起こる反応と電池事故との関係が充分に明らかになっていないことが考えられます。加えて電池事故対応が一過性の対策で終わっており、設計者、技術者へのフィードバックや若手技術者への技術・技能伝承が出来ていないことがあげられます。
こうした背景から、日本能率協会では、製品安全と信頼性を向上するために、これまで発生した多くの故障を解明した結果を分析し、現在多分野で使われているリチウムイオン電池を主体に電池の壊れ方の原理・原則を理解し、今後のクレームやトラブルの未然防止方策について学んでいただく事をねらいとして本セミナーを開催いたします。
対象
・電池、電気・電子機器の設計・開発に従事している技術者
・技術者として電池の壊れ方について精通したい方
・品質保証・製品安全対策部門で部品の壊れ方を学びたい方、学び直したい方
オンライン受講のご案内
・テレビ会議ツール「Zoom」で配信します。事前に
接続テストにアクセスいただき、動作をご確認ください。
・1申込につき1名様がご受講ください。(著作権の観点から1申込で複数の方のご受講はお受けしません)
・ビデオオンできる環境をご用意ください。イヤホンやヘッドセット、外部スピーカーを使用しての受講をおすすめします。
・お申込み時、参加される方のメールアドレスを必ず登録してください。
・テキストは事前に配布します。
・本セミナーの講義資料および配信映像の録画、録音、撮影など複製ならびに二次利用は一切禁止です。
・Zoomにおけるリモート制御ならびにレコーディング機能はホスト側にて停止させていただきます。
※お申込みの前に必ず
オンラインLIVEセミナー規約をご確認ください。お申込み完了を以て規約に同意したことといたします。
プログラム
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項目 |
内容 |
1日 10:00~17:00 |
1.電池事故の実態 |
・モバイル機器
・自動車、飛行機
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2.電池内で起こる反応
~正常時・異常時の電池内反応~
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・電池の基本原理
・電池を構成する材料とその性質・性能
・充電・放電プロセスでの反応
・電池発熱要因と自己発熱反応
・電池の膨張要因
・リチウムイオン電池の劣化メカニズム
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3.電池事故の解析
~発煙・発火に至るプロセス~
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・事故原因究明の進め方
・過充電反応
・内部短絡反応
・リチウム析出反応
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4.安全化技術の開発
~安全性向上の指針~ |
・電気・電子機器設計
リチウムイオン電池を安全に活用する
リチウムイオン電池を長持ちさせる
・電池技術の高度化
長寿命で安全性に優れた電池材料を創る
長寿命化と安全性向上を支える製造技術の開発
長寿命化と安全性向上を支える製造技術の開発
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5.まとめ |
・リチウムイオン電池を安全に使うために
・電池のリサイクル・リユースで気を付けるべきポイント
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※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
ご案内
講師紹介(敬称略)
大﨑隆久
大﨑技術コンサルティング 代表
定員
参加定員の関係でご参加いただけない場合は折り返しご連絡いたします。
関連催し物
電気・電子部品の壊れ方セミナー 2日間
https://school.jma.or.jp/products/detail.php?product_id=100307