商品開発の成功率を飛躍的に向上させ、長期シェアNo.1の商品に育てるノウハウを学ぶ
「商品開発」ではなく「成功商品開発」を効率よくしなければなりません。成功商品とは、新しい市場を創造した新カテゴリー商品とも言いかえられ、長期間シェアNo.1を保つことができます。
成功商品開発における最も重要なキーワードは
・成功率の向上 と
・長寿命化(ロングセラー化) の2つです。
これらはいずれも企業に利益をもたらすと同時に達成が困難なものです。
商品開発の成功率の実態は極めて短命で、寿命は1年未満が圧倒的に多い。
気の遠くなるほどの数の商品が開発され、ほとんどは失敗に終わり、廃棄の山を作っているのが実情です。
開発者の努力を実らせるためには、明快な「商品コンセプト」と「商品パフォーマンス」が必要なのです。
「成功商品開発」に必要なのは、実際の商品開発の現場で研かれた理論と手法です。実務者の実務者による実務者のための開発ノウハウをぜひ体験ください。
開催概要
特長
「成功商品」とは「長期間 No.1 商品」であり『新市場創造型商品』によってもたらされるということが明らかになりました。
「新商品」は誰でも作れます。しかし「成功商品」をつくる方法は多くはありません。
永年にわたって洗練されてきた「成功商品開発」の理論とノウハウを余すことなく学びます。
対象
・メーカー、サービス業の商品企画部門・マーケティング部門・営業企画部門などのスタッフの方々
・ブランドマネジャー、プロダクトマネジャーの方々
・本テーマにご関心のある方々
受講者が抱える課題
次のような実務上の課題をお持ちの方が本コースを受講しています。
・競合メーカーの売れ筋商品の類似品開発を上司から指示されることがあるが、ロングセラー商品にはなり得ない、と悩んでしまう
・商品開発のためのネタをコンセプトに昇華させる方法が構築されていない。また、定性調査による着眼点を、どう商品開発につなげていけば良いか分からない
・開発が技術シーズからのプロセスが中心であり、ニーズが後づけになってしまっている
・毎年、相当な額の投資をするが新しいカテゴリーを開拓できない
・仕組みは理解しているが、どうやって何から進めるのが効率的なのか、クリアになっていない
受講者の声
・消費者ニーズの落とし込み方と、それをどのように商品化していけばよいか流れがよくわかりました。
自社の商品開発が消費者のニーズとズレいていると感じる方へおすすめです。(20代・女性 通販運営・企画担当)
・グループワークで具体的な商品企画を実践して勉強になりました。(30代・男性 商品開発・企画担当)
・商品開発が全くわからない私でもわかりやすい説明でした。(20代・男性 商品開発・企画担当)
・なんとなく商品を作っている人、会社の指示で作っている人におすすめしたいです。
理解して作ることでただのものづくりではなく、MIPづくりに変わると思います。
(30代・女性 商品開発・企画担当)
プログラム
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項目 |
内容 |
1日目 10:00~17:00 |
1.戦わずロングセラーをコンスタントに生む仕組み |
(1) なぜ成功率が低いのか
(2) なぜ「MIP」が少ないのか
(3) MIPが生まれにくい企業内環境
(4) 競い合いのメリット/デメリット
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2 「MIP」による成功商品開発―非戦マーケティング |
(1) 「MIP(新市場創造型商品)」とは何か
(2) MIP開発とMIP化
(3) カテゴリーの重要性と代表度
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3 成功商品が生まれる環境 |
(1) ドメイン設定の重要性
(2) 成功商品が生まれる環境
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4 売れる商品とは何か |
(1) 消費者ニーズ理論
(2) C/Pバランス理論
(3) 未充足ニーズ理論
(4) MIP理論
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5 キーニーズ独創法 |
(1) 商品コンセプト開発の重要性
(2) 非常識反転発想法
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6 キーニーズ洞察法 |
(1) ニーズの探求
(2) GDIによる洞察
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7 MIPコンセプト開発(キーニーズ法)
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(1) 未充足ニーズの発掘
・問題・行動・ニーズ表
・CAS分析による未充足化
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2日目 10:00~17:00 |
7 MIPコンセプト開発 <キーニーズ法>
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(2) 商品コンセプト開発
・要するにアイデア出し
・IBUによるアイデアの具体化
・MIPコンセプト完成
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8 MIPコンセプト発表 |
(1) 発表
(2) 講評
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※昼食は12:30~13:30の予定です。
※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
【用語解説】
〈MIP〉
MIPとはMarket Initiating Productの略で、それまでの商品にはできなかった生活上の問題を(商品上以外の問題)を解決する、すなわち、消費者の未充足の強いDoニーズに応えて生活変化(新しい生活)をもたらす、独自性の高いベネフィットを持った商品です。MIPは市場を創造し、長い間企業を支えるロングヒット商品となるのです。
〈未充足度〉
未充足度とは、ニーズが満たされていない度合いを指します。よって、未充足度が高ければ高いほど売れる商品ができやすいのです。
〈Haveニーズ〉
消費者ニーズの深層構造の最下位に位置するニーズ。別名所有ニーズや商品ニーズと呼ばれ、「○○が欲しい」で表されます。「水が欲しい」はHaveニーズです。
〈Doニーズ〉
消費者ニーズの深層構造で中位に位置するニーズ。別名生活ニーズや行為ニーズや呼ばれ、「○○したい」で表されます。成功商品開発の重要なポイントとなるニーズです。「喉を潤したい」はDoニーズです。
〈キーニーズ洞察法〉
商品コンセプトを構成する要素は「消費者ニーズ」とそれを解決する「商品アイデア」です。成功商品開発メソッドであるキーニーズ法の「消費者ニーズ」発掘プロセスをキーニーズ洞察法とよんでいます。
〈キーニーズ独創法〉
商品コンセプトの要素である、「商品アイデア」を発想するための独創法をキーニーズ独創法と呼んでいます。強制結合やメラキアの発想などを駆使して、消費者ニーズに応えるユニークなアイデアを独創します。
〈メラキ直り〉
商品開発上のカベ(問題)に遭遇した場合、通常は「問題を解決」することを検討しますが、メラキ直りでは、「問題でもよい」、「問題のほうがよい」というキーワードを使って問題を解決します。梅澤氏が提唱するメラキアの発想に由来するもので、メラキアとはアキラメの反対。アキラメないの意です。
ご案内
講師
清水 孝洋
商品企画考房 代表
一般社団法人日本市場創造研究会 理事
1989年大手文具事務用品メーカーに入社。
広告宣伝、販売促進、デザイン部門、営業部門、調査部門、中期計画策定事務局を経て、2005年よりマーケティング部門責任者、営業企画部門責任者、海外企画部門責任者を歴任。メーカー勤務でありながら小売バイヤーを経験したり、デザインディレクターとしてグッドデザイン賞を受賞するなど幅広い業務を担当。
長年にわたりヒット商品に関わる、調査、コンセプトづくり、パフォーマンスづくりを実践。
そのかたわら、梅澤伸嘉氏に師事し、独創法の研究やキーニーズ法コンセプターとして、社内外の教育研修、産学連携による学生の技能向上、各種講演会などを通じて梅澤式商品開発メソッドを知らしめる活動に従事。
2011年からは市場創造研究会理事として各種分科会リーダーとして活動。
定員
15名(10名に満たない場合は延期する場合があります)
会場(東京)
日本能率協会・研修室(東京)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
TEL: 03-3434-6271
交通アクセス
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 3出口 より徒歩7分
都営三田線 御成門駅 A1出口より徒歩5分
都営大江戸線 大門駅 A4・A5・A6出口 より徒歩12分
JR山手線 浜松町駅 より徒歩15分
※開催会場は変更する場合があります。
その場合は別途ご案内いたします。