結果報告 その6
積極的な若手は情報に飢えているのかもしれないですよ。
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安部武一郎
一般社団法人日本能率協会
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パネルディスカッションでご講演いただきました株式会社資生堂 太田孝太郎さんに日本能率協会 安部武一郎がお話をうかがいました。 これからのものづくりに求められる生産技術者の役割について議論しています!!
--2012年の
生産技術者戦略会議の振り返りを交えながら、生産技術者に求められる役割ついてお聞きしたいと思います。
生産技術者戦略会議のように多くの業種の方がそろう場は、参加者にとって異業種交流の意味合いも強いと思います。
太田さんは交流という意味で印象に残っている事はありますか?
太田:
戦略会議の最後に懇親会がありましたよね。懇親会の際に若い方から積極的に話しかけてくれたことが印象的でした。
--積極的な若手の方も戦略会議に参加されているようでしたね。
太田:
そうですね。もしかしたら若手は情報に飢えているのかもしれないですよ。
それが積極性に繋がるのかもしれない。
--企業としても積極性やチャレンジすることを評価しているようですしね。
太田:
それでもたまに「失敗できないからチャレンジできない」と考えている人を見ます。社内の雰囲気もあると思いますが、誰が失敗はダメだと言ったのでしょうね。会社自体はチャレンジすることを求めていると思います。
--はい。そうですよね。
太田:
おそらく勝手にチャレンジできない、失敗できないと考えてしまっている。
社内の雰囲気もある。
そこをやる気のある人達がチャレンジする必要があることを発信して、積極的に雰囲気を変えていくことが必要だと思います。
--なるほど。
生産技術者には幅広い領域の知識や視野が求められていますよね。
その為に人の繋がりを重視している企業も多いようです。
太田:
人の繋がりを構築する意味ではみなさんが言及しているジョブローテーションは効果があると思いますね。
ただ他部門の人と顔見知りになることで、その部門のために仕事をするようになる可能性も考えられます。そうなるとお客様にとって価値あるものを生み出さない状況に陥っていることもありますよ。
例えば、「すごい商品価値のあるアイデアがあるけど、他部門へ付加がかなりかかるので提案するのをやめておこう」みたいな考え方に陥る可能性があるということです。
--確かに馴れ合いが生まれる可能性がありますよね。
どうすれば馴れ合い状態を生まないように出来るでしょう?
太田:
働いている方が顧客視点を持って、価値ある製品を作ろうとするために社内交流していくことが重要だと思います。
そうすればお客様にとって価値あるものであれば、技術的に難しいものであっても挑戦していくようになりますよね。
--なるほど。
太田:
生産技術者は技術視点ではないところから、ものづくりについて考えることができるかが、これから重要ですね。
どうしても技術者には一般的な視点が備わりにくいですよね。技術的土台は必要なのだけれど、技術視点から抜け出して商品を作らなければ価値をつくり出せないですよ。それはBtoBであってもBtoCであっても同様だと思います。
--実際に、実行していくのが難しそうですね。
--価値づくりを顧客視点から自分の仕事にブレイクダウンする事が求められているのですね。ありがとうございました。
次回をお楽しみに。
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